Act19 誕生日
「委員長って誕生日いつなんですか?」
「んん~?それは地球暦で言えばいいのかな?宇宙暦で言えばいいのかな?」
「どっちもまだ科学が進んでいないのでできれば西暦でお願いします」
「太陽暦?太陰暦?」
「えっと・・・・・・」
「旧暦?新暦?」
「どんだけ僕に誕生日を教えたくないんですか!!」
「だってそんなことしたら私と同じ誕生日人全員に迷惑がかかるじゃない」
「いや、理屈が徹頭徹尾わかりません。なんなんですか、僕に誕生日を知られると何があるんですか!?」
「気分が悪いよ」
「もっとオブラートに包んでほしかった!!」
「そういう漆根君は?人に尋ねるときはまず自分からでしょう?」
「あっ、そういえばそうですね。えっと、僕は・・・」
「やっぱいいよ。もうわかったから」
「エスパー!?」
「2月29日でしょ?」
「いえ、全く違いますけど、何でですか?」
「そして今16×4で64歳くらいでしょ?」
「閏年生まれの人はそんな年齢の数え方はしませんよっ!!」
「なーんだ。4年に3年は活動しなければいいのに」
「こち亀の日暮さんっ!?・・・もちょっと違うけど」
「違うのかぁ。何をしてるんだか」
「誕生日に関して僕に文句を言うのはやめてください。・・・僕の誕生日は」
「あ、やっぱいいよ」
「え、何でですか?」
「だって漆根君の誕生日を知るとか・・・」
「知るとか・・・?」
「気分が悪いよ」
「だからオブラートを・・・・・・」