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2025年 神無月初旬の短歌集
貪欲を歌ってたもれ 女神さま
お菓子売り場の駄々っ子のため
緋色ぬれる神の社を白ませて
昇る日の丸 翼に託す
阿弥陀くじ鼎の巫女や 桃花鳥の聲
いずれ変わらじ命はこべや
神無づき角笛畏れ寺かけこみて
薬師御堂でふとのりとごと
A面とB面だけの人生や
レコード捨てて詩口ずさむ
むらぎもの心動けしないふるは
恋文に見し頭文字「M」
三菱やステッドラーやコクヨより
きみが好きだと軸なでる指
冷蔵庫あけては閉めてまた開ける
親の怒声とパッキンの歌
いい時もわるい時でも高く飛べ
鉛のこゝろ抱く飛行船




