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2025年 長月初旬の短歌集
砂漠にて心も乾き身も萎れ
儚く望むマナ待つのみぞ
白妙に鶏冠そびえて鳴き越えて
故国おもいし日の丸を見む
在りし日を偲ぶ人ぞや既になき
海に寿げ「祥鳳」と魚
山百合を愛でる暇なく降りきたり
膳を求めし飢ゑたる熊か
芒野に靡火虫なる君いづこぞな
蓋し月匍う黄鼠けるかな
月映えし暁闇さるをはや啼きの
百舌鳥啼き追いしさら寝の枕
透きぬれた亡き君のこえ遺し着に
げに匂い立つ沈丁花の香
わかくさの新た政の仏桑華
朝に夕なに色を変えつつ
絵に描き青に焦がれし遠き思い出
胸の憧憬春の空舞う
平文の電報うつ手震えこし
"天気晴朗" 明ける金の日
平安の世が世ならいとこわし
英雄ぞとは異なことを




