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2025年 葉月の短歌集
フランス詩くちにのせれば和の香り
耳に響けば心の刺繍
葦原の中津の国の青い月
イタリアの古都ローマに通ず
道草にロマの馬車音そらに舞へ
天に轟けラ・カンパネルラ
翻る金緑の旗あおぎ見ば
宇宙を巡る秩序の星か
赫々とリンの太陽のぼれども
ところに叢くも楽土に斜陽
時の渦潮さか巻く兆し琴の音が
こころ洗うる日曜日かな
かの誰そ厭うことなく繋いだ手
子どもの頃よ微塵子な時
金と銀あまねく光さし来れど
殊なる趣き兄と弟
キムチとね卵納豆いため和う
懐かしきあじ創作料理
天めざし羽ばたかないか羽ばたくか
風に占うわたしはチャイカ
夏の夜に勿忘草のさく声が
耳にかそけし聞こえたるかな
小さきて玩具もちては遊んでる
お人形をばどちらなるかな
数寄屋橋したに流れし浮世見て
濡らしし袖も涙も止みん




