表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/10

2025年 霜月中旬下旬の短歌集


  散歩みち尨犬かえり秋の膳

  ぷんと匂えし桂花(かつらばな)かな



  逆らうも妙に穏やかなるよしは

  右も左もなき無きゆえなるか



  胸に抱き寶船ぞと白い犬 

  七頭めなりてふと迷ひいぬ



  黄から赤さま変わる絢あしをとめ

  わか葉の春を待つ交差点



  人類の巻物ずきは病なり

  自覚はあれど吾もやめれぬ



  「どちらまで」聞かれしせつな告げたしは

  「天国まで」に憧こがる乙女



  ゼウスです「儂の雷鳴 傾聴すべし」

  「わが歌聴けと」ヘラは負けない



  憧れて追いかけ習い知りたるは

  身の監獄と掌の鍵 



  模倣して限界の果て残り滓 

  己が個性を知りし明暗



  愛情の痕跡のこす手を選べ

  ネイル褒めるか引っ掻かれるか



  極北はこっちなんだと譲らずに

  滅ぶ道ゆく吾が同胞よ



  倒れても転んでもなお廻りゆく

  四十億の時を漕ぐ地球(たま)



  百億の光と時のその先を

  知っていようかルナの背中よ



  言の葉を飲み込めぬまま思ううち

  溶けた雪片(ゆきひら)どこどこいった



  飛べたのに飛べなくされた家鴨みて

  老眼鏡のつるを開けり


  

  未だ来ぬ未練たりとぞ胸食みて

  溶けし繭たる孵化の虚しや

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ