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守り人です・・不死者です。  作者: のねずみ


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116/119

第116話 別れ

 貞光はメイコによって自宅に運ばれたが意識が戻らず、ボウガンで

射抜かれた時に担ぎ込まれた、伊藤外科循環器科に救急搬送された。


そして2日後目を覚ました。

伊藤先生の見立てでは極度の疲労と鉄分、糖質の不足が原因との結果

が伝えられた。


「貞光、山形さんがたまたま見つけてくれて運んでくれたんだ」


「そうなんだ・・・」


でも、貞光は気付いている。偶然ではない、自分を守ってくれている事を。


「山形さんにお礼を言わないと。今日は来ていないの?」


「今日はまだだね」


「貞光。そう言えば、武市さんはお前のお見舞いに来ないのか?」


貞光はぎくりとする。父も母も倒れた原因が瑞穂にある事は知らない。

病室にの壁にかけらた白い時計が午後4:00時を伝えている。


「・・・別れたのか?」


「いや、そう言う訳では・・お互い、1度少し距離取ろうと言う事になった」


「そうか。俺もそう言って高校の時付き合っていた子と別れたな、自然消滅」


何気ない父の一言だったが、そんな原因だったのかと露呈した瞬間でもあった。

だが貞光は、自然消滅などを望んでいなかった。


1年以上を一緒に過ごして来た。愛し合った、楽しかった。

今の気持ちを聞かれたら、昨日まで(病院に担ぎ込まれる前)とは違うだろう

でも2人で過ごした時間は本物だったと信じたかった。


「じゃー父さんは行くからな。先生があと1日点滴を打って退院だってさ、

 じゃー2日後に迎えに来るからな」


そう言って父が帰ったのと入れ替わりでメイコがサツキと森田、石井を連れて

お見舞いに訪れた。


「瑞穂以外、全員そろい踏みだね」


そう言って、病室に差し込んだ西日をカーテンで(さえぎ)るメイコ。


「貞光氏、災難続きですな」


「やっぱり生気を吸われていたか」


石井は相変わらずストレートな物言いだが、見抜いていた。


「小娘、お前見えてるのか?」


「うん。武市最近どす黒いオーラじゃん。最近って言っても、ここのところ

 姿を見て無いけど」


「えっ?そうなの?」


貞光が病院に担ぎ込まれた日から、瑞穂は学校に来ていない。

それどころか、瑞穂の事を誰も口にしないのだ、それはまるで最初からいない

かの様に。


サツキが怖い顔をして腕組みをする。


「周りの反応に私も怖くてなって。誰も口にしないから話しづらくて」


「それって、最初からいなかった様なって事?」


「うん」


「明日退院だから、ウツボカズラに行ってみよう」


「大丈夫なのか?」


「うん、リハビリを兼ねて。それに山形さんがいるしね」


貞光にそう言われ、メイコは平静を装うのがやっとだった。

そして、明日は土曜日。5人は、午後から行動する事にした。

































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