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守り人です・・不死者です。  作者: のねずみ


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115/119

第115話 変貌

「手詰まりだ」


帰って早々翔一が肩を落とす。3人がかりで無理やり引き離す訳にも行かない。

メイコは、翔一が自分の事の様に思い悩む姿が嬉しくもあった。


「あたし、貞光に直接会ってみる。会って話をしてみる」


「武市さんが常にいるんじゃない?」


勿論(もちろん)そこが問題だけど・・・ちょうど貞光の家の近くに自動販売機があるから

 それを使う。5分でも、10分でも会いたい。1日で間に合わなければ時間を

 掛けて。あのしんどそうな顔、本人だって気付いていると思う」


「案外正攻法の方が上手く行くかも知れないね」


メイコは神籬の言葉に力をもらった。


そのころ貞光はウツボカズラの瑞穂の部屋にいた。

部屋に行く途中、瑞穂の母に会ったが様子がおかしかった。まるで2人の事に

関心が無い様な態度で、ひたすらに植物の植え替えをしていたのだ。


(以前会った時と違う。まるで別人だ、それにしても体がしんどい)


あれ程心が踊り、時間が幾らあっても足りなかった瑞穂との逢瀬が今はとても

辛く感じていた。そしてそんな自分をダメな奴だと、心の中で卑下もした。

瑞穂が、部屋のカーテンを引き、間接照明を灯す。


「さあ、貞光・・・来て」


服を脱ぎだすと貞光をベッドに誘う、レースの青いブラを外すとプルン

と程よく上を向いた乳房がはじけ動く。見るからに水を弾きそうな透明で弾力の

ある肌、そして体から発するあの甘く香しい匂い。

間接照明の明かりがその艶めかしさを際立たせる。


仰向けになった貞光の股間にまたがり最高潮に達した自身の恥部を当てがって深く

腰を落とした。


「あっ」


強烈な快感とは裏腹に命を吸い出されている様な恐怖が貞光を襲う。

事後、貞光の肌はカサカサになり暫く動くことが出来なかった。


「これ、私が作った特製ジュース。いっぱい飲んでね」


満面の笑みでコップから、或いは口移しで、その得体の知れない飲み物を飲まさ

れた。日々狂気じみてゆく瑞穂、だが、その得体の知れない飲み物を飲まされた

直後は何故だか体が軽くなっていた。


そんな貞光の帰りを、メイコは自動販売機の影に身を潜めて待っていた。

この場所に身を潜めて暫く経つ。

時刻は午後7:00時を回っていた。


そこへ貞光が自転車を引いて戻って来たのだが、足元がおぼつかない。

生まれたての小鹿の様にぷるぷるして力が入らない。

貞光が1人なのを確認するとメイコが駆け付けた。


「貞光!大丈夫か」


「ああっ、山形さん。もういゃだ・・・」


その時、貞光にはメイコがこの苦しみから救ってもらえる唯一の希望に

見えた。メイコに抱きしめられると、甘くそして瑞々しく清潔な香りに

包み込まれた。


貞光は目を瞑るとそのまま眠ってしまった。



































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