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守り人です・・不死者です。  作者: のねずみ


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第109話 廃人の町

 翔一は乳緑色の円筒形の筒を畳に置くと、部屋中に飛び散った太田を

ぐるりと眺めた。


「これで本当に終わったのかな?」


神籬が、浮遊する板にロボを載せて8畳間に運び込んで来た。


「翔ちゃん、カーテン閉め切って早く機械動かして!」


神籬(ひもろぎ)に急かされるまま、急いでカーテンを閉めて円筒形の物体の横から

せり出している共色のスイッチを押す。

円筒形の筒から真っ白な光が放たれて、空中へ浮かび上がった。


「巻き込まれる事は無いって説明受けたけど、念のため廊下に出よう」


(ふすま)を空けて廊下へ出る2人。その背後では浮かび上がった物体がヒスイ色の

光を放ち、メラメラと切れながら輝いている。

そこには、高速で動く例の物体と同じ景色が広がっていた。


程なくして・・・・シュ―――ッ、バシッ!


目の前が真っ白になり、2人は思わず目を瞑る。


「うわーっ隼人、これ目が悪くならない?」


「そんな事言われても分からんよ」


カラン、カラン。

金属が畳に落ちる音と共に元の暗がりに戻った。急いで部屋の電気を付ける翔一。

部屋一面に飛び散っていた太田も、そしてロボも、消えていた。

真新しい畳の8畳間、本い草のいい匂いが充満している。


「これは貰って行こう」


そう言うと翔一は、太田が持っていた刀を拾った。


「戦利品だからね、良いんじゃない? でも刀掛けは手作りっぽいね」


それもその筈、刀掛けはロボが太田の為に作った物だった。


神籬が部屋の端に目を向けると金属板が転がり落ちていた。

金属の音は、ロボを載せて来た板が畳に落ちる音だったのだ。


「ちょっと待って、これ壊れて無いよね・・・・」


「えっ?」


「壊れてるなんて事になったら・・・あいつら金にうるさいから幾ら請求されるか

 分からんよ」


2人がそんなやり取りをしている最中、隼人のスマホに着信があった。


「もしもし、うん、うん、分かった。今からそちらに行くよ。翔ちゃん、田崎さん

 から。今しがた彼等2人、空間から突然現れて、温泉に落っこちたって」


「ふーっひとまず成功か、ここから一番近い乗り場は?」


「公園の横の自動販売機・・・5分後位に到着するよ」


10分後、2人は廃人の町の管理事務所に到着していた。


「田崎っちゃん、久しぶり。いきなりだけど2人は生きてる?」


「翔一さん、ご無沙汰。生きてますよ、でも一人は顔が凸凹で鬼みたいになって

 ますけど。目玉も無いし、あーとか、うーとかしか言わないし」


「あーそれ、元々だから気にしないで」


温泉から引き上げられた2人は、全裸で座り込んでいた。


「ようこそ、廃人の町へ」


2人のやり切った感丸出しの顔。


「ここは?」


「廃人の町さ。今日から君ら2人の住まい兼、仕事場になる。ここからは出られ

 ないよ、正確には抜け出せた人間はいない」


「最初からこれが目的だったのか」


「そうさ。君達は常人じゃ無いからね。今日から廃人達の世話係だよ。そうそう

 君らは1回死んだんだけど、再生させた。だから殺人罪にはならないからね」


太田が立ち上がり、辺りを見渡す。

そこには、360度崖に囲まれた巨大な空間が広がっていた。


















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