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守り人です・・不死者です。  作者: のねずみ


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第105話 作戦会議 その2

 メイコが、貞光に告白をしてから10日ほど経った。

貞光とは、たまに購買でばったり会ったり、放課後の廊下ですれ違ったりしてい

る。貞光は、以前と変わらぬ態度で接してくれる。メイコにはそれが嬉しかった。


だが、瑞穂との仲はあれ以来さっぱりで、同じクラスでありながら一言も喋らなく

なっていた。

サツキも心配して2人の仲を取り持とうと思案したがデリケートな内容だけに

どれも決定打に欠けていた。

 

そんな最中、神籬(ひもろぎ)が打ち立てた作戦会議が始まった。

山形家のリビングには、翔一と裕子、メイコ、神籬の4人が集合していた。


普段はテーブルに酒と肴が用意されているのだが、この作戦の完了までは酒を断つ

との神籬の強い意志で、コーヒーと市内の有名な洋菓子店のケーキが乗っている。


「翔ちゃん、メイコちゃん、電撃作戦で行こうと思う」


「それがいいだろう。メイコが襲われたのも太田が裏で糸を引いていた可能性が

 十分にある。それに、奈落の子飼いになってからどれ位? 1年ぐらい経つ? 

 何かの能力に目覚めでもしたら厄介になるよ」


「そもそも何で太田を子飼いにしたのかしら」


「おそらくは、効率化じゃないかな」


「効率化?」


「地底の奥底で蠢いて、負の感情を見つけるより自分の手足となる人間を地上に

 配した方が効率良く獲物を見つけられるじゃない。片っ端から食っていたのを

 辞めて、適合者を飼い始めたのさ。これは僕の分析だけどね」


「新井・・ロボだけは許せない。あたしが直接手を下すよ。脳と目玉を吸い上げて

 やる。あとの処理はお父さんと叔父さん、頼むわね」


「それは任せておいて」


「太田は面が割れていない翔ちゃんしかいないね。体を爆発させるまで何秒位?

 ちなみに太田の身長と体重は、えーと」


「いや、それは関係ないよ。掛かっても3秒位だね」


「すぐ決行?」


「まってまって、彼等から機材をレンタルしないと。申し込んでお金払って借りて

 だから1日~2日掛かるよ」


メイコがスマホで数日間の天気を調べ始めた。


「5月31日が満月よ、その日にしない?」


「廃人の町の受け入れは何時でもOKだって、田崎さんから連絡があったよ」


「おおっ、田崎っちゃん元気なのかい?」


「管理当番あとまだ10年あるからめんどーだって言ってた」


「そのうち翔ちゃんのところにも回って来るよ、次の次位に」


「うわーっ、メイコよろしくお願いします」


その日は役回りなど、細部まで打ち合わせをした。

メイコが自室に行ったのは、午前0時を回っていた。


机の上には皆で撮った集合写真。貞光、瑞穂、サツキ、メイコの4人が仲良く

並ぶ。2年生の体育祭での写真だ。


「この件が済んだらいよいよお別れだ・・・」


メイコは心の中で、1人ひとりに語り掛けていた。

気が付くと目から涙がこぼれて鼻も、赤くなっている。


「涙もろくなったわ。今までこんな事無かったのに」


貞光の存在がメイコを更なる高みに到達させ始めていた。





































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