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守り人です・・不死者です。  作者: のねずみ


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103/119

第103話 2人

 5月上旬、南に大きく空いたガラス窓からの太陽が園芸部室の空気を温めて

エアコンを効かせても可笑しくないほどに熱気が籠っている。


その中に2人は無言で立っていた。

瑞穂は今年初めて薄っすらと背中に汗を搔いていて、それはメイコも同じだ。

メイコのタイトなシャツの胸元にブルーのブラが透けて見える。


瑞穂は、まじまじとメイコのスタイルを見ていた。

引き締まった腕、適度に筋肉と油の付いた太ももからふくらはぎ、パーツの

全てが男を魅了する武器として作用している。


不死者としてのメイコはどれ程の数の男を知っているのだろう。

そこに貞光の事を好きでいた事実を重ね合わせる。


男を魅了する性技はきっと自分なんかよりずっと上手なのだろう。

そう思うと、嫉妬心の様な感情も沸いて来た。


「メイコ・・・何時から貞光君の事を?」


「・・・彼が小さい時から」


「貞光君の事を彼って呼んで欲しくない!」


「そうか・・ごめん瑞穂」


「謝っても欲しくない!」


「・・・・・」


メイコは視線を瑞穂の顔から胸元付近に落として黙り込んでしまった。


「どうするの? その気持ち」


瑞穂は同時に、あの時も、この時も、貞光の事をずっと好きでいたメイコの切ない

気持ちも理解していた。


「どうするつもりも無いよ」


「良いのそれで」


「・・・・・」


「貞光君とも話したの」


瑞穂の胸元に視線を落としていたメイコが、はっとして瑞穂の顔を見る。


「貞・・羽生君は何て?」


「今は、私の事しか考えられないって」


メイコの胸がチクリとする。


「良いんだよ、瑞穂、良いんだよそれで。あたしは、あたしは、2人が仲良く

 やってくれればそれで良い」


「私が良く無いの・・・貞光君と2人で会って話して来て」


意外な瑞穂の申し出に、メイコは困惑した。

だが同時に、同性に対しては意外なほど勝気な瑞穂の性格も思い出していた。

そして次に来る言葉も何となく予想出来た。


「私、ちゃんと選ばれたい。今だけじゃない、これからもずっと」


メイコの予想通りの言葉を発する瑞穂。


「うん。分かったよ、瑞穂。分かった」


不死者であるメイコには、時間と言う大きなアドバンテージがある。

貞光は人だ、メイコの細胞が一部同化しているとは言え限りがある。

瑞穂からの申し出はメイコにとっては渡りに船だ。


「瑞穂が連絡を? それともあたしが直接会いに行ってもいいの?」


「私が連絡をするから、そうしたら会いに行って」


そう言うと瑞穂はスマホを取り出し、貞光に連絡を取り始めた。

メイコに緊張が生まれた。



















































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