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僕らの愛した数式  作者: Siu
彼女はyの尻尾を巻かないらしい
1/1

1 夏の午後と予想外の出会い


はじめましての方ははじめまして。


好きに書いていきます。



夏の日差しが容赦なく肌を焼き、生物としての本能が命の危険を知らせてきそうな程の暑さが降り注ぐとある日

僕、立花遥(たちばなはる)はホラー映画にでも出てきそうな死人の形相で自転車を押していた。


ここ最近、夏の暑さは暴力的なほど増している様に感じる。今住んでいるのがいくら北の大地とはいえ、暑いものは暑いのだ。いや、むしろ日差しは本土のそれよりもいくらか強いかもしれない。本土の人間はやたらとこの地域を涼しいと思いがちだが、母なる太陽はどの場所にも平等に苦しみを与えてくることをぜひこの地にやってきて体感すべきである。ついでに観光で金をいっぱい落としてくれ。まあ、それは流石にすぎた願いではあるが。


それにしても………


「暑っっっつぅ…」


ふと上を見上げる。


母なる太陽様とバッチリ目が合う。


目が潰れる。


「ッッッッッ眩しい…」


……………これだから夏は嫌いなのだ。


この夏何度目かもわからないため息を吐きつつ、お気持ち程度の屋根のついた、オアシスであるプロムナードの入口へと逃げ込む。


この妙なオブジェがあるプロムナードにくるのももう何度目だろうか。

僕が数年前田舎からこの町に引っ越してきた時、友達に連れられてここを訪れた際にはこの都会感あふれる(実際のところそうでもない。が、あの時はまだ世界を知らなかったのだ)造りに恥ずかしながら感動したものだ。


階段、エレベーターを使って少し登り、歴史を感じる線路を上から見下ろせる形で掛かった橋を通り抜け、その先に見える駅の前には大きな建物が並ぶ。


確実に一人では道に迷うと思った。


田舎者だもん。


しかし、今ではもうすっかり慣れたもんだ。


一人で得意げになりつつ、自転車を自身に引き寄せてエレベーターを待つ。


個人的にこの場所の雰囲気は好きだ。

大人になって久しぶりにここにくるというシチュエーションがあれば、確実にノスタルジックな気持ちにさせてくれるポテンシャルを秘めている。





………チーン





そうこうしているうちにエレベーターがやってきた。

こいつにも何度もお世話になったものだ。

慣れた動作で自転車を押し、個室内に入っt………


「暑っっっつぅ!!」


思わずつい数分前、いや十一行程前と同じ言葉が口から漏れる。


なんなんだここは、心と体のオアシスはどうした?間違ってサウナにでも迷い込んだか?

そんな現実逃避をしつつも歯を食いしばって地獄へと乗り込む。


ああ、中も想像通り、いやそれを超える暑さだ。

表皮から水分という水分が滲み出ていくのを感じる。


こんなことならさっきの自販機で飲み物買っておけばよかったっ


そんな願いも虚しく、このインフェルノサウナBOXはいつにも増してジリジリとゆっくり昇っていく。



………………………チーン



着いたッッ!!


僕は自転車に跨ると、エレベーター内に貼ってあった『自転車からは、降りて通ってください』の張り紙のことなど頭から吹き飛ばし、ツールドフランスばりの勢いで使い古した自転車を漕ぎ出した。


そしてその先には涼しげ(微量)なオアシスが………………………





「………………………え?」





普段通り目に入ってくるのは、切ると目が痛くなる例の野菜の奇妙なオブジェ。






そして申し訳程度に置かれたベンチと窓からは少し傾きかけた午後の鋭い日差し。






日差しに照らされる道の中心には普段とは違う、いや、普通に生活していたら相当なことがない限り見ることはない、見たくない、見ることがあってはいけない景色。






そこでは、高校の制服をきた女が天井からぶら下がり、











首を吊っていた。






どうしても投稿は不定期になっちゃうかもしれません。


申し訳ございません。

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