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生々流転 ―そこは異世界だった―  作者: 姫野 りぉ
第一章 世界樹~ユグドラシル~
6/87

異世界事情?


ハンスさんに教わったのは驚く事ばかりで少し頭が痛い


この世界では12歳になると働きに出るそうだ、家を出て商店とか下働き、三食ねぐら付きだと、冒険者は人気がある

しかし、冒険者を希望したら大抵が家を叩き出される、甘えるな!って事らしい


王都の学院へは8歳から入り18歳で卒院する、基本貴族の子が殆どで平民は商会主の子とか金持ちが行く


そうそう、奴隷は一般奴隷、犯罪奴隷、特殊奴隷と有って

一般奴隷は殆どが借金奴隷で家族ごとも多いらしい

犯罪奴隷はその物ズバリで罪を犯したもの達、一定期間売りに出されその後は鉱山や開拓地へ送られる

犯罪奴隷を買う時は身元保証が義務付けられ書類も多いと

特殊奴隷は元貴族とか神官でメッチャ曰く付きだと

でも奴隷とは言えど人権が保証されて乱暴や性奴隷化は駄目、食事や服装に安全を守らないといけない


だからか借金奴隷は望んで奴隷になるらしい、金持ちと結ばれる事も有るって!

そうなんだよ!

奴隷との婚姻を認めてるんだ、まぁ調べられるけど?(何を調べる?でも┅奴隷ハーレム出来んじゃね?)


この一般奴隷の中には戦闘奴隷ってのが有って冒険者とか借金が払えず堕ちるらしい、その中にも犯罪奴隷はいる


強い奴隷は貴族が欲しがるんだと?

子供に付けたりして大丈夫かぁ!

隷属の首輪で管理するし奴隷紋を魔法で刻み契約する事を決めるので逆らえないと┅


それとギルドが各仕事毎に存在していて

冒険者ギルド(定番)商業ギルド(これも)

薬師ギルド、鍛冶士ギルド、錬金師ギルドが町に有る


登録しろと強く言われた、身分証になって冒険者になりお金を稼ぐからだと

まぁ冒険者になるのは決まってた事だし商業ギルドも登録しようと思ってる

出来れば薬師ギルドもだが?俺に薬が出来るかなんだよ


何故そう思うかって?アレアレ!ケントさんが言ってた“全知全能の君なら“って!


あの言葉が引っ掛かるんだよね、今の所、ラノベとかアニメみたいにステータスが見れる事は無く、世界の声?あんなのが聞こえた事が無い


スキルとか何一つ入って無くレベルとか多分1だろ?

此れからレベルが上がれば変わるかもって期待はするけどね

だってあの森の中から何事も無く出れたんだよ?おかしいだろ?ねぇ?┅┅┅


お金の事も分かった、あのアイテムBOXやマジックバッグからお金は充分有るが価値を知らない

大体普通の宿が素泊まり一泊で銀貨1枚らしい、飯付きだと銀貨3枚、風呂付きの宿は高く金貨貨2枚から3枚は必要だと、そうすると銀貨が大体1000円ちょっとで金貨が10000円くらいか?

大銀貨が5、6000円で大金貨は10万から12万円辺り、って事は所持金はかなり┅┅┅


金貨が200枚以上に銀貨は沢山って!チャンと数えよう、他に鐵貨これは1枚10円かな?銅貨が500円くらいでなんと!白金貨は1000万円!ウヒャー!

確か持ってた┅┅アワアワ┅チャンと数えます!ハイ!(ざっと100枚以上って?)


本も入れっぱなし剣や道具も┅┅┅

チャンとしましょう!


町はシルベニア領カーザス町、人口5万人で急成長してる町

辺境の地でこの町が最果ての町らしい

近くにはパラパラと村が点在してるが貧しく町へと移転する者が増えてるとの事

何故急成長してるかって?それは豊かな耕作地が広大で気候も穏やか、魔物は出るが毎年豊作が続いてる

そして一番森に近く(5日は掛かる)薬草に天然の果実、食用魔物が豊富に取れる


この砦はいささか遠い場所だが薬草の種類が豊富で貴重な物も見つかった

魔物はキングボアとかAクラスの魔物でコイツは肉もだが毛皮が高値らしい

そんなレアな魔物が採取できる(危険なんだが?)場所


代官職のガルバさんはとにかくダンジョンを発見したいらしい

町の名物が無い今はダンジョンが手っ取り早いのだ

チマチマと麦を育て豆を育てると言った穀物だけじゃあ心許ないでしょ!って言ってたな


鉱山も地道に探せば有ると思うのだが?鉱山だとお金が掛かるらしい

掘るのも運ぶのも人手が多く掛かる、設備も必要で豊富な埋蔵量で良質ならば投資もやぶさかではない


それよりはダンジョンならばお金が掛からない上にネームバリューは絶大だ!

カーザスダンジョン!って!

取らぬ狸の皮残様!夢を見てるんです!


ざっとだが概ね理解した、後はあの沢山の本と見つかった記録に本

やっぱアイテムBOXとバッグは整理しないと駄目だよね?ハハハ┅┅


昼からお出かけ♪食料調達です、ハイ?って!なんで俺!


「シンヤ!お前も昼からの調査に加われ!」

「そうだぞ!部屋で本ばっかしだと体が鈍るぞ!ここは一発魔物を倒せ!」

「そんなぁ、まだ早く無いですか?」


「フン!魔物の一匹位仕留めてみろ!そうすればナヨナヨした色男がいっぱしの男になるってもんだ!」

(ミリンダさんとの事を根に持ってる?)

「分かりました!行けば良いんでしょ!イケバ!」

「シンヤ?骨は拾ってやる、がんばれ!」

(なんだよ!俺を殺すな!)



ガシッ! “ギャアギャ!“ バシュ!


ゴブリンなのか?醜い顔だ┅緑色の体に牙が有る、手には混紡とかアイツは剣を持ってる

向こうにはオークかな?はぁ~まんまだよ!アニメの奴だ┅

豚の顔に牙でデカイ!2mは有るし腹も出てるメタボ┅┅┅

斧かな、何処で手に入れた!って!手作りの石斧!器用な事で


ハンスさんはさすがにゴブリンを切って仕留めてる、ガルバさんは魔法だよな?

あれは土魔法かな?小石を飛ばして始末してる

他の皆さんも慣れた物で簡単に仕留めてる

俺はゴブリンと対峙してにらめっこ┅

冷や汗が止まらないんですけど?(こわい)


剣を持つ手は震え足もガクガクです!

カキーン! カキーン! ギャギャギャー!

うるさい!バカヤロー!怖いっての!

カキーン!キーン! ザシュ!


グググ って!当たった!腹を切った!

倒れて睨んでる┅

「今だ!止めを刺せ!早く!シンヤ!」


ドスッ グチャ ピシャ┅┅┅イタイ!


思わず剣を振り下ろした! スパーン!

ゴブリンの首がゆっくり胴体からズリ落ちる、手には真っ赤な血が付いてイタイ?

切られた?イタイ!腹を切られたんだ

イタイ、イタイ、イタイ、イターイ!


血は止まらず流れる意識がうっすらと遠退く時に聞こえて来た


“転生者 神上神也が覚醒しました“

“レベルが上がりました“

“スキルが補正されました“

“ステータスが決定しました“

“冒険者シンヤが認められました“

“ギフトが送られ┅┅┅┅┅


うるせえ!今頃なに言ってる┅┅俺は又死ぬんだ┅おせえよ┅まだDTなんだよ

折角、男天国の世界に来たのに┅

死ぬのか┅ゴブリンに殺されて┅ハハハ┅


永い眠りについたようだ



ーーーーー ーーーーー ーーーーー

神々の神域 天上界


“フフフ♪ようやく目を覚ましたか

随分と時間が掛かった様じゃ まぁ此れで良かった あの子はあれで賢い

しかし?姫乃(ヒメノ)神至(シンジ)は何も教えなかったのかのぉ?

そもそも異世界戻りなど許しておらん

あのケントもじゃ、相良健人┅

地球に行ったり来たりなど愚かな事をしおってからに“


“偉大なる創造神様 あの者をどうされますか?処分されるならばわたくしが?“


“フフフ女神アフローディアよ?あの子の正体が分からぬか?

あれはお主の子でも有るのじゃぞ?

それでも処分するのか?“


“わたくしの子?┅┅┅┅┅ではあの者は?

イエイエ!それはありませぬ!

我が子は!我が子は既に太陽へと┅┅グッ“


“ハハハ!まだ分からぬか!あやつはお主の子じゃ!否!生まれ代わりが正しい

ヒメノとシンジには子はできんかったのじゃ それをケントと一緒に太陽近くでお主の子を救ったのが真実じゃぞ

それを我が子として育てた ケントは再びこの世界へと戻った それは後々お主の子がこの世界へ来るからじゃ

生まれ代わりと言うのはな?地球で進化してしもうたのじゃ あれは人では無い 神でも無い

超越者じゃ お主と邪神から産まれた

破壊神とならぬ様に太陽へと処分したのだが ぁ奴らが拐いおった

フフフ ハハハ!面白い!“


“ググッ それは真の事ですか?わたくしの罪がまだ生きていた┅┅

あの二人と一人が?それは┅┅“


“どうじゃ?お主があの子を育てては?

まだこの世界に馴染んでおらん様じゃし

何故か喜んでるようじゃ 地球の暮らしが合わなんだか窮屈にしておった

フフフ お主も親なれば気になるじゃろう例え邪神の流れを持っておってもあの子は清らかな魂になっておる

あの二人が愛情を注いだのじゃろうな

さて?どうする?“


“ハイ┅願わくばわたくしに我が子を託して下さい 全能力を持って育てたいと誓います“


“フフフ 良い良い!では神々よ!精霊よ!天使よ!神上神也ことシンヤは女神アフローディアに託す!何人も手出しは無用!

神の上の存在!神に也ての存在じゃ!

皆で助けアフローディアを見守るのじゃ!“



ーーーーー ーーーーー ーーーーー


天上では物騒な事になってるみたいだがとんと分からずこうしてのびてる

出血が多く回復に時間が掛かったので死んだと思った┅


目が覚めたのは夜で真っ暗、イタイ!

腹にはぐるぐる巻きの包帯?顔も小さなキズが幾つか

あ~イタイ!どこもかしこもイタイ!


痛いのなんか無けりゃ良いのに!

“痛覚無効を獲得しました“

“超速再生を獲得しました“

“暗視 千里眼を獲得しました“


はっ?なんだ?この声?

あのアニメの世界の声か?って!確か死ぬって思った時も聞こえたよな?

って┅痛みが無い!キズも?消えてる┅

暗いのに見えるし!

これが暗視なのか?


『暗視 暗闇でも通常の視界と視力が有ります』


わっ!誰だ!


『ハイ 私は主に仕える全能です 大賢者の主に遣わされました』


俺が大賢者?イヤイヤ!そんな馬鹿な!


『主は戦闘においてレベルが上昇 そのタイミングで覚醒されました この世界に沿った能力が開花致しました』


マテマテェい!覚醒だと?俺が?ハハハ

冗談は辞めてくれよ


『┅┅┅┅(意外と小心者?)フッ┅』


あっ!今笑っただろ?鼻で笑った!チクショウ!馬鹿にしたな!クソ!


『はぁ~では!ステータスオープンと念じて下さい それで全てがお分かりになるかと?』


なんだよ今頃かよ!もっと早くそれが欲しかった

もう一年以上だぞ!こんな訳のわからん所に放り出されて森をひたすら歩いて

怖かった┅あんなスゲエ魔物がいっぱい!

それをトボトボと歩いて┅クソ!


分かったよ!念じれば良いんだな!バカヤロー!


ステータス オープン!



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