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生々流転 ―そこは異世界だった―  作者: 姫野 りぉ
第一章 世界樹~ユグドラシル~
5/87

さて?どうする?どうする┅┅┅?


調べが済んで洞窟を出ると少し薄暗く結構長い時間入っていたのか?と三人は笑った


「夕食の後にキッチリと聞かせて貰うわね」

「俺もだからな?」

「分かりましたよ、でも秘密にして欲しい事はお願いしますね?」


「そうね┅シンヤ君が異世界人とかは隠したが良いわね、それにこの洞窟の主とかも誤魔化さないと駄目よね」

「でも隊長にはどう説明するんだよ?シンヤの事は良しとしても洞窟の事は難しいぞ?」

「それは私から話すわ、とにかく詳しく分かってから考えましょ」


そうなんだよなぁ、秘密のままって訳にはいかないよなぁ

この先に地下神殿が有るってのは話さない方が良いと思うがこの場所がかつてエルフ国だったのは話さないと┅┅


「おう!ハンス!今日は仕事サボって何してたんだ!マッタク!」

「ハハハ┅すいません、後で報告しますので┅」

「貴方!ハンスは私と調べ物をしてたの、シンヤ君と一緒にねウフフ」

「シンヤと?それは話してくれるんだろうな?」

「キチンとまとまったら話すわよ、きっと驚くからウフフ」

「姉さん!」

「まぁ良い、今日は近くでキングボアなんてのが暴れやがって疲れてんだ、明日、聞かせてくれ」

「もう!ミーシャはずっとお留守番してたの!シンヤを探したのに居ないし母様も居ないし、ミーシャつまんない!」


「じゃあ父様とお話しするか?」

「イヤ!父様臭いもん、シンヤは良い匂い、シンヤと一緒が良い!」

グフッ!


あっ!ミーシャさん?それは言っちゃあ駄目駄目、父親には最悪の攻撃だからね?

ほら!ガルバが立ち直れない┅┅

ミリンダさんもフォローして!


「そうよね、貴方はいつも臭いわね!その体臭は治せないの?」

「そうなの、父様の近くは臭いの、お風呂でちゃんと洗って無いの?」

「本当よ!いつもカラスの行水だからかしら、ムダ毛も多いし剃れば?」


おいおい!容赦無い追撃かぁ!

ホントこの夫婦大丈夫かぁ?ミーシャも顔をしかめてるし┅┅


「トホホ、俺は家族の為に頑張ってるのに┅┅」


まぁどこの家庭も男親が悪者になっとくと安泰じゃね?

どうせ敵わないんだからハハハ┅ハハァ┅


男はツライよだな!┅┅┅ガルバレ!




「先ず最初に分かったのはこの辺りはエルフ国だった事、そしてこの辺りを領地として治めてたのがケントさんです」

「エルフ国は随分と広かったのね?」


「エルフ国ニール領らしくてあの場所は屋敷後みたいです、埋まってるからこの辺り一面を掘り返せばかつての町が見つかるでしょう」

「それは本当?この下に町が┅┅┅」

「でもそれはかなりの事業にならないか?掘って何も出ない、ガラクタばっかしだったら骨折り損だし」


「まぁ無理なんじゃ無いかな?町だよ?そりゃ530年前の遺跡になるかもだけど森を掘り起こすなんて現実的じゃ無い、国が決める事だよ」

「そうね、それに言っても信じ無いわね」

「そうだよ!それこそシンヤが転生者で異世界人って話さないと駄目だし」


「それは辞めて欲しい、です!」

「じゃあ私達の秘密にしましょ!それで?何が分かったの?」

「実はこの先に地下神殿が有ってそこに隠した物があると言うんです、それを俺にプレゼントすると」


「なになに!それは隠し財宝とかか!」

「ハンスは欲に忠実ね、地下神殿ねぇ┅かなり埋まってるんでしょ?」

「屋敷跡があんなですから神殿は凄く深いと思います」


「あ~あ勿体ない!財宝が有るのに!」

「ハハハ、2km先の森の中で深い地下だよ、自殺行為にしかならないよ」


「「えっ!場所!」」

「場所が分かってるの?」

「大体の場所は記録に有りましたよ、でも魔物だらけの場所で採掘なんて無理無理」


「はぁ~残念ねぇ┅」「財宝がぁ~」

「まだ沢山の記録とか本を読んでませんから何が分かるか?」

「ねぇ?シンヤ君は明日私達と町へ行くんでしょ?そしたら私達の家に居たら良いわ、そこで調べれば良いし」


「姉さん、何勝手に決めてるんだ!義兄さんと話さないと駄目だろ?」

「だって┅シンヤ君が可哀想でしょ?身寄りなんか無いし独りぽっちよ?」

「だからって┅」


「あのぉ?俺はここに残って隊が引き上げる時に一緒しようと思ってます、この世界の事や体を鍛えたり強くなりたいから」

「えっ!一緒に行ってくれないのぉ?私はもう帰ってからの事を考えてたのにぃ┅┅」

「┅┅┅┅┅姉さん?」

「すいません、本当に有り難いんですがこんな俺がいきなり町へ行っても迷惑かけるし」

「もぅ、迷惑なんかじゃ無いわ、シンヤ君と一緒なら楽しいわよ┅ウフフ♪」

「姉さん!ほらシンヤは何も知らないからここで準備したいんだよ!だから放って置いてやれよ!」(絶対シンヤを狙ってる┅)


「仕方ないわね!じゃあ町へ来たら家に住むのよ!面倒は私が見るから!良いわね!」

「はぁ?┅┅」


「だから!義兄さんと相談してとシンヤの希望もあるだろ?マッタク」

「フン!分かったわ、今日はそう言う事で!」


いやぁ参った!ミリンダさんの好意は有り難いけど?


「ゴホン!なぁシンヤ?この世界はそのぉ┅男女の付き合いに極めて緩いと言うか乱れてると言うか女が強いのが問題なんだ」

「えっ?何それ?」

「この国の男は女に対して少なくて┅ヒト族だよ?ヒト族の男は中々産まれなくてなぁ、だから女が男に積極的で一夫多妻って制度も何だが、男を奪い合うって言うかとにかく!気に入った男をキープしたがるんだ、其れが既婚者だったとしても許される、つまり嫁さんが他の男と仲良くなるのも普通なんだよ┅男も同じで他の女性と仲良くなるんだ」


「なにそれ?」

「あーぁあ!ダカラ!姉さんはシンヤを狙ってるって事、それにシンヤ?お前女性経験無いだろ?」

「そ、それは(ハイ、彼女居ない歴28年ですよ)そうだけど┅」

「やっぱりな、はぁ~姉さんそんな男が大好きなんだ、それにシンヤはイケメンで可愛いと来てる、絶対シンヤの貞操を狩るよ」

「そんなぁ?獲物みたいに┅(そりゃミリンダさんなら┅)」

「お前?姉さんの事好きだろ?」

「えっ!┅それはどちらかと言えば好きです、ハイ」

「だって腕を胸に押し当てられてニヤけてたしおっぱいばっかし見てたよな?」

「そ、それは男として仕方ないと言うか┅見事なおっぱいだし、ミリンダさん美人だし┅」


「まぁあんな姉だが悪い人じゃ無い、それにシンヤなら許せるからな」

「って?それじゃあ今までも他の男と?」

「散々有ったさいっぱい、姉さん魔術師だからか性欲が強くて義兄さんじゃあ勤まらないんだ、そのぉ夫婦の営みってのがな」

「そんなじゃあ家庭崩壊にならないの?」


「それは大丈夫だ、本音を言うとシンヤが姉さんを受け入れてくれる方が嬉しいよ、姉さんのあんな顔久しぶりに見たから」

「それって?」

「シンヤだからだよ、何も考えず姉さんに教えて貰え」

「でもガルバさんに悪いよぉ┅」


「フフ、義兄さんも若い子を何人か囲ってるし俺も3人と付き合ってる、大丈夫だから、それよりは女に気をつけろよ!免疫が無いから心配だよ、気づかないか?この砦には女が1人も居ないって?」


「それは思った、食堂とかも男の人が仕切ってたし、事務方の人も?」

「そうなんだよ!こんな所に女が居たらゴタゴタばかりで仕事にならん、女にしたらここは天国だからな、男を取っ替え引っ替え出来るその度に喧嘩とか騒ぎになるんだ、男と女の事は軽く考えたら痛い目に会うからな!」


なんか恐ろしい世界かも?でも考えようによっては男天国かな?そうなのかな?


「ミリンダさんとミーシャは明日帰るんでしょ?その後はここの手伝いと鍛練、それとこの世界の事を勉強するからね」

「俺が知ってる事は教えるよ、剣とかも大丈夫だからな、魔法は無理だ、俺には使えないから義兄さんに教わってくれ」


「へぇ~ガルバさんは魔法が使えるのか、ミリンダさんが魔術師って?」

「姉さんは王都の魔術学院を出てるんだ、だから風と火の魔法が使える、魔道具とかも詳しいよ」

「そうなんだ、明日から宜しくお願いします」



風呂に入って寝てるとミーシャが来て一緒に寝ると┅

仕方ないから寝たのだがめっちゃ懐かれてしまった┅

俺に抱き付いて寝てるよ、はぁ~

これが10年?否15年後だったら?なんて┅マジDTの思いそうな事を┅


ミーシャの蹴りで目が覚め(イタタッ)お腹の上に乗って寝てるのを下ろしベッドを出て顔を洗うとミリンダさんが抱き付いて来た?


「ウフ、ありがとうミーシャの我が儘を許してくれて、今度は私の我が儘を聞いてね?フフフ♪」

「はぁ?俺に出来る事なら」

「約束よ、町へ来たら何も心配無いからね?シンヤ君お金持って無いでしょ?だからそれも教えるからフフ」

「助かります」


「今日帰るけど町へ来たならあの記録と本の事を教えてね?期待してるわ」

「ハイ、キチンと報告します」

「じゃあ┅“チュ“」


えっ?そんなぁ俺の手を胸に!ミリンダさんの手が俺のアソコに!

そ、そ?そんなキスって!ディープじゃあないかぁ!


はぁはぁ、朝から元気にって!

まぁこの一年欲情する事はなかったよ!相手が居ないのも有ったさ!

でも!そんなにデカクなるなよ┅┅┅


何もなかった様にミーシャを連れて┅┅

女って怖いのね┅


「後3ヶ月で帰るから其れまで家を頼む、ミーシャもな?」

「貴方も気を付けて、魔物に喰われたらチャンと葬儀はしてあげるわよ、じゃあね!」

「父様!毛を剃って臭く無いようにしてね!お風呂はチャンと入るように!バイバイ!」(グフッ┅)


アハハ、散々だな、日頃の行いだよな、さて!ガルバさんと此れからを決めなくては、ダラダラは出来ないだろうし、ハンスさんとも決めないと!


ここのスケジュールは朝飯が8時から10時、昼が12時から1時半迄、夕食は6時半から8時半迄となっていて風呂は夜の10時迄と決まっている

ここの仕事は植物の調査と魔物の調査、辺りの状況調査と調べる事が仕事で隊員はそれ程多くは無い


軍隊じゃ無いからなのか結構自由な感じ

砦の外を調べる時は10名のパーティーを組んで出る

食料調達も有るが魔物に出会う確率は高い

現在隊員は全員で20名、その全員が3ヶ月後に町へ帰る

独身者が多いが妻帯者も居るので悲喜交々なのだが?

多分カミさんが他所の男と仲良くなってるとヤキモキしてるし永い禁欲生活に溜まってるのでしょう


ミリンダさんを見る目が半端無かったから

何人かは手で押さえてた、あれを┅┅


あんな薄着で胸も豊かに張り出してるのは毒にしかならないよ

ショートパンツでムチムチの脚を晒し回って┅┅あの人絶対Sだよ!


とにかく!朝はランニングと何時もの素振り1000回、ハンスさんに剣の指導をして貰って

魔力循環は寝る前と時間がある時忘れず

言葉と文字は何故だか分かるから本を読むのは問題無い

砦の畑作業は楽しいし馬の乗り方を教わるのはラッキーだよ

それにハンスさんから教わるこの世界の事は本や学校では教わらない世俗的な事もチャンと教えて貰えた♪


全然違う世界なんだと改めて思った┅┅

うん、違うマッタク┅


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