準備
「前回のあらすじ〜。ということで皆さんこんにちは。りいです。」
「おい、ちょっと待て」
「何?」
「なんでうちら前回のあらすじやってんの?」
「初見さんにも優しい小説だからです!」
「いや、それならゆるるい@なめこにやらせればいいじゃん。ていうか、このうちらは誰なの?」
「違う世界のりいとしほです。」
「もう諦めるわ」
「ありがと。それじゃ前回のあらすじ〜。」
「いぇーい…」
「もっとやる気出して!」
「分かったよ……」
「前回!事務所を作ることを決意したりい。そして、友達二人」
「しほとあやちゃんね」
「はい、しほとあやちゃんをさそい、事務所を作りました!……まだ作ったって言う感じじゃないと思うけど……。とりあえずそんな感じ!」
「今回は、うちとりいが、喋ったり、本格的に事務所と呼べるように準備する話です。」
「それではみなさん!」
「え?何どしたの?」
「しほ!掛け声やるよ!」
「聞いてないんだが!?」
「せーのってぼくが言ったらこう言って、ごにょごにょ」
「りょうかい」
「それではみなさん!せーの、」
「「事務所の日常、楽しんでください!」」
「はぁ〜、りいがちゃんと準備してたら楽だったのに…」
「そんなこと言わずに!ほら早くー!」
と、そんなことを言うぼくに、しほは多分イラついてるんだろうなと思う。
「そもそもなんで2人だけなんだよ〜!」
と怒りながら言うしほ。
「ぼくだって、二人で行くのは辛いんだよ〜。こーんな重たい荷物、2人で運べとか、あやちゃんは鬼畜すぎる…」
今のぼく達の状況、それは一言で表すのなら
『地獄』
今ぼく達はもんのすんごく重たーい荷物を、何歩か歩いて休憩しながら、運んでいた。
「そもそも、なんであやちゃんは来てないの?」
と、しほがぼくに聞いてきた。ぼくもよく知らないんだよなぁと思いながら
「さぁ〜?なんか大事なことしてるんじゃない?だってあやちゃんだからね!」
「あやちゃんへのこの絶対的な安心感はなんだろう…。りいは信用出来ないけど、あやちゃんは信用できるから、きっとあやちゃんは大事なことをしてるよね。」
と、失礼なことを言うしほに、チョップしてやろうかと思ったけど、両手が塞がってるから出来なかった。ぼくはもう疲れて、死にそうだった。
「うわああああー!死ぬー!」
と叫んでしまった。幸い、近くには誰も居ない…はずだから大丈夫だ…と思ったが、ぼくは隣にいたしほを思い出した。その瞬間、死を覚悟した。
「隣でうるっさい!」
とぼくに頭突きしてきた。
「回避ー!」
なんとか回避出来た。あれが当たっていたら頭パーンよ、パーン。
「いや、頭パーンなんてなんないから」
「心読まれた!?」
「いや、わかりやすい顔してたから」
ぼくそんなにわかりやすい顔してるかな?なんて思ってたら、コンビニについた。コンビニの駐車場には、見慣れた車が置いてあった。もしかして?と思いながら自然に車をチラッと見たら、車の中にぼくのパパがいた。パパは、ぼくに気づくと窓を開けて
「重そうだな……。乗ってくか?」
と言った。ぼくとしほはきっと今『救世主!』って顔とかしてるんだなと思った。あれっ?なんかデジャブ?とりあえず重たいから、今すぐ乗りたかった。その気持ちはしほも一緒なのか、ぼく達は声がぴったりあった。
「「乗る!」」
「いやー、まさかパパがいるなんて思わなかったよー」
と言うと、パパは
「あぁー、アイス買うついでにりい達を迎えに行ってやろうと思ってなー」
「ありがとうございます!」
と、しほは普段と180度違う態度でパパにお礼を言っていた。
「こんな重い荷物もって大変だっただろ?まっ、困った時はいつでも頼ってくれていいんだぞ?」
と、パパはそんなことを言った。そんなことを話していると、事務所に着いた。
「ありがとう!ていうかなんでパパがここ知ってるの?」
と、ぼくは疑問に思ったことを言う。
「なんでって、りい達がここにいるのを昨日見たからな!」
「バレてたか……」
「まっ、危ないことはすんじゃねぇぞ〜」
と言い、帰って行った。
「いやー、りいとりいのお父さんって似てるよね〜」
そんな似てるかなと思いながら
「ほら!入るよ!」
と言って、事務所へと入った。
りいが、事務所に入った。おい、うちの運ぶの手伝えと言おうとしたが、流石にそれは自分でも鬼だなと思うから、仕方なく、自分で運んだ。
入ると、りいが部屋にうつ伏せで寝転がっていた。相当疲れたんだなと思う。とりあえずうちは
「ほら!準備するよ!」
とりいに言った。りいは
「えー!もう無理ー!」
なんて言う。うちだって本当は動きたくない。だけどあやちゃんもなんかを頑張ってるんだからうち達も頑張らないと……そんなことを思いながらりいを動かそうとする。すると、ピンポーンと、チャイムがなった。
「きっとあやちゃんだ!」
そんなことを言いながら、玄関へ走って行く。さっきまでのはなんだったんだと思うが、まあいいか。これでまた寝転がってもあやがいるから、りいを動かすのは簡単だ。そんなことを考えながらうちも玄関へ向かった。
ドアを開けると、あや……ではなくあやのお母さんとお父さんが何かを持っていた。
「お邪魔するわね」
と、あやのお母さんが言うと、あやのお母さんとお父さんが何かを運んできた。よく見ると、それはテーブルだった。テーブルを、リビングへ運ぶと、そそくさと戻って、今度は、ソファを運んできた。そして、ソファを置いてまた何か運んでくる。
何分かたったあと、全て運び終えたのかあやのお母さんが
「それじゃ、私たちは帰るわね。お邪魔しましたー。」
というと帰って行った。
そして、あやが入ってきた。
「ただいま。」
「「おかえりなさい!」」
と、うち達は笑顔であやを迎える。
「ねえあやちゃん?どうしたの?」
と、さっき起きたことをりいが聞いた。するとあやは
「あぁ、私の家にあったソファとかテーブルとか、家具を運んできてくれたんだよ」
「まじか。てか、そんなに家にあったのか」
と、言うと
「いや?全部私の家のものって訳じゃないよ?おばあちゃん家の物もあるよ」
「わざわざ持ってきてくれたの?」
と、すごく嬉しそうに聞くりい。あやは、少しその視線と逸らしながら
「まぁ、そうだけど……」
と、少し照れながら言うあや。ツンデレかと、思った。そんなうちの視線に耐えられないのか、あやは
「二人は!何を買ってきたの?」
「ぼく達は、缶詰とか、コーラとか紅茶の茶葉とか、お菓子とか……とりあえず色んなもの買ってきたよ!」
そのことを聞くと、あやは、うち達の買ってきた荷物の中身を見る。中身は本当に色んなものが入っている。さっきのものの他に、文房具とか、ティッシュとか……。本当に色んなものが入っている。その中に、レシートも入っていた。あやは、何となくレシートを見た。するとあやは驚きながら叫んだ。
「はあ〜!?1万!?」
すると、りいが明らかに動揺し始めた。
「えーっとですね……。ちょっと……ね?高級なお菓子とかを買ったら……そんなことに…」
と、りいが震える声で言う。うちは、しょーがなく
「まあまああやちゃん、これは怒らなかったうちにも責任があるから……。」
と、りいを庇ってあげた。りいからの嬉しそうな視線が痛い。
「はあ、まあ分かったよ。」
「ほんと!?ありがと〜!」
あやが許すと、りいは直ぐにぱぁぁーと輝き出した。すると、りいは荷物の中から、ゴソゴソと何かを出してうち達に渡してきた。
「「なにこれ?」」
「とりあえず開けてみて!」
言われるがまま開けてみると、中には、綺麗な星のネックレスがあった。明らかに高級そうだ。
「これどうしたの?」
うちは聞いてみた。するとりいが
「お揃いのなんかって憧れるじゃん?だから何か無いかなーと見ていたら、突然声をかけられて、買っていくかい?って聞かれて、買ったんだー。ちなみになんで星かって言うと、しほって逆に読んだら『ほし』とも読めるから星にしようかなーって思ったんだ〜!」
……色々言いたいことはあるが、とても嬉しかった。
だからうちは、一言、こう言った。
「ありがとう!」
するとりいが少しびっくりしたような顔をしたあと、満面の笑みで言った。
「どういたしまして!」
こんにちは!作者のゆるるい@なめこです。今回から、前回のあらすじが始まります。今回は、りいとしほでしたが、次回は違います。前回のあらすじと言いますが、前回のあらすじ以外に、今回のあらすじも言うかもしれません。そこはご了承ください。
さて!今回はしほ視点が多かったですね!この小説は、色んな人を主役にしたいと思います。なので、次はあなたの好きなキャラが主役かも…。
あと、話は変わりますが、今回もトラブル起こらなかったじゃんと思ったそこのあなた、ごめんなさい!ほんとに、最初の話は、事務所の準備の話なのでトラブル起こらないです。本当にごめんなさい!次回ももしかしたら起こらないかもしれないですけど、許してください。お願いします!投稿頻度上げますから!(そもそも読んでくれる人が居ない…。いや、もしかしたらいるかも……?)とりあえず、次回も読んでいただけたら、私は泣いて喜びます。それでは、また次回おあいしましょう!