表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/142

2年前


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2年前~ウォーリア国~


ナタリー「お父様。ウォーレン王子が来られてるわ。」


ウォーレン「マイル公爵いきなり申し訳ありません。カイン様の体調は大丈夫ですか?」


マイル「いえいえ、わざわざありがとうございます。今は眠らせていますが、回復し医者も心配ないだろうと……。」


ウォーレン「何を食べたり飲んだか覚えておられますか?」


マイル「一緒にいましたが、特に不審なモノは。しかし、息子に発作などはありません。」


ウォーレン「王族を疑っていらっしゃるのはわかっております。」


マイル「別に、あなたを疑っているわけでは……。」


ウォーレン「いいえ、婚約破棄され息子の命を狙われたこれ以上の侮辱はないでしょう。」


マイル公爵は、とても心優しい人物だがここまでされて怒らないハズはない。


マイル「……わかっているなら、何故来たのですか?」


ナタリー「お父様っ!」


ウォーレン「いいのです。聞いて欲しいことがあり、やって来ました。」


マイル「次は、なんですか……。」


ウォーレン「カイン様が狙われたのは、たぶんグラントリアの令嬢に魔法を使わせる為です。」


マイル「どういうことです?」


ウォーレン「少し遡りますが、サーデザーに姉のアンリが嫁いだのは知っていますね?」


サーデザーで起こったこととこの国がしたこと、

そのせいでレニー嬢の魔力がウォーリア国にバレたこと


全てをマイル公爵に話した。


マイル「……国王陛下は、何をする気なんだ。しかし、何故私に話したのです?」


ウォーレン「あなたに、図々しくも頼みたいことがあるんです。」


マイル「……。」


ウォーレン「すぐに信用してくださいとは言いません。しかし、今のままではマイル公爵も許せないのではないですか?」


マイル「1つお聞きしたい。光の魔力を持っていた娘は、息子を見殺しにしようとしたのか。」


ウォーレン「いいえ、彼女はとっさに彼を助けようとしました。そして、実際にカイン様を助けています。自分のせいで、彼が狙われたと知り涙を流していましたよ……。」


マイル「フッ、あの子だったのですね。何をすれば、良いんですか?」


ウォーレン「今の国の現状を探って教えて欲しいのです。あと、ナタリー嬢にも協力していただきたい。」


ナタリー「私に?」


ウォーレン「手紙を出す約束をしていたでしょう?僕のも一緒に送って欲しいんです。」


マイル「協力するのは構わないが、国王やウォルト王子はどうするんですか?」


ウォーレン「あまり、僕がマイル公爵に接触すればバレるでしょう。実際父上は、僕を信用していません。」


マイル「では、どうするのです?」


ウォーレン「手紙をお待ちください。ナタリー嬢、あなたは兄上の婚約者です。だから、無理に協力してくれとはいえません。」


ナタリー「兄さんの命を軽んじた、あの方にもう期待などしていませんわ。」


ウォーレン「あくまで、水面下で動くしかありません。信用できるのは、あなた方だけです。」


マイル「カインには、私から話しましょう。」


ウォーレン「よろしくお願いします。」


これで、基盤はできた。

後は連絡を待つだけだが……。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2年前~アストレア家~



アレクセイ「ウォーリア国の話しとは、令息が毒を盛られた以外に何かあるのか?」


ミシェル「はい。ウォーレン王子の事です。」


アレクセイ「王子がどうした?」


ミシェル「僕が話せば、すぐに国王様に知らせますか?」


アレクセイ「話さない方がいいのか?」


ミシェル「わかりませんが、できれば最小限で進めたいと思っています。」


アレクセイ「聞いてから判断しよう。それでも構わないか?」


ミシェル「わかりました。ウォーレンは、自国をひっくり返すつもりです。そして、僕はそれをサポートしたいと思っています。」


アレクセイ「突拍子もない話だな。」


ミシェル「国でしばらく資金の流れなどを調べてから動くでしょうが、実際に実行に移すかどうかはわかりません。」


アレクセイ「じゃあ、何を話しに来たんだ?」


ミシェル「ある条件をウォーレン王子が整えれば、お父様の力をお借りしたいことがあるんです。」


アレクセイ「私に、何をして欲しいんだ?」


ミシェル「……を送り込んで欲しいのです。」


アレクセイ「フフッ、そういうことか。考えておこう。」


ミシェル「ありがとうございます。」


アレクセイ「1つ聞きたい。何故、他国の王子に手を貸す気になった?」


ミシェル「……チェイス様たちを疑っているわけではありません。でも、もしこの国でレニーが安全に暮らせないのならウォーリア国に行くのも悪くないと思っただけです。」


アレクセイ「心配するな。お前たちのことは、なんとしてでも守る。」


ミシェル「はい。お父様。」


アレクセイ「今日はもう、ゆっくり休め。」



アイリーン「あなた……。」


アレクセイ「聞いていたのか。」


アイリーン「ミシェルは、大丈夫かしら……。もしかして。」


アレクセイ「さぁな。好きにさせるしかないだろう。」


アイリーン「……そうね。」



思いつくまま書いてるので、更新早すぎるような気がしてきました……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ