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星を巡る竜  作者: 夢想紬
第一章
21/227

20 対決 超高速AI

 リュウ達は、爆発物観測室のあるフロアへと降りるエレベーターに向かって通路を進んでいた。

 途中、何人かの研究員と遭遇したが、軍人であるロダ少佐の姿を見て声を掛けてくる者は居なかった。


「どの通路も似た様な作りで迷いそうだ……」

「大丈夫ですよ、ご主人様。ミルクがちゃんと覚えてますから」

「で、あとどのくらい?」

「その十字路を左へ折れて突き当たりを右に行けば、一分位でエレベーターです」

「リュウ、話していても気は引き締めておくんだぞ?」

「あ、すいません、少佐……」


 アイスを奪還してからというもの、地上の戦闘がまるで嘘の様にリュウ達は何の障害も無くここまで来ていた為、気を抜くつもりは無くてもつい口を動かしてしまっていた。

 そして通路を左に曲がったリュウ達は、前方から一人の白衣を着た男が歩いて来るのを見て立ち止まった。


「貴様、パストル……」

「これはこれは、ドクターゼム。逃げ出したと聞いていたのですが……」

「ふん、貴様が奪ったわしのAIを取り戻しに来たんじゃ」

「それは無理です。あれはヨルグヘイム様によって更に改良されてしまいました」

「なんじゃと!」


 男はリュウに人体実験を施したパストル博士であった。

 二人の会話を聞き、相手がどんな人物か理解したリュウは、警戒すると共に即座に動ける様にバックパックごとアイスを無言でドクターゼムに預ける。

 そのリュウを見て、パストル博士が驚いた表情を見せた。


「お前は……何故生きている!?」

「は?」

『ご主人様! この男がご主人様に人体実験したパストル博士です!』

「なるほど……お前が俺をモルモットにしたのか、お礼にぶん殴ってやるよ」

「それは面白い」


 突然自分に向かって叫んだパストル博士にリュウは一瞬呆けたが、ミルクの説明で即座に殴ると心に決めた。

 だがパストル博士の不敵に笑う姿に、リュウの体の感覚が消失する。


「危ない!」


 リュウの体を一瞬で掌握したミルクが、ロダ少佐とアイスが入るバックパックを抱えたドクターゼムを突き飛ばし、自身も後方に飛び退いた。


「ぐ……何が!? ッ!?」


 突き飛ばされたロダ少佐は咄嗟に顔を上げ、その異常な光景に言葉を失った。

 先程まで三人が立っていた胸の位置を貫く様に、パストル博士の前に伸ばした右腕から、銀色の金属の槍が数本伸びていたのだ。

 その槍が一瞬でパストル博士の腕に戻り、博士はニヤリと笑った。


「そうか、成功していたのか。だがもう試作品如きに用は無い。まとめて始末してやる」


 リュウの動きを見て、パストル博士は失敗だと思っていた実験が成功していたのだと気付いた。

 自身にも同じ処置が施されている今のパストル博士には、あの時の失敗の状況が、AIによるカモフラージュだと理解できたからだ。

 そしてドクターゼムの二種類のAIを解析していたパストル博士は、試作品の欠点に気付いていた為、絶対の勝利を確信する。


「貴様!? 自身に細胞を!?」

「ドクターゼム、あなたには感謝しますよ。試作AIだけでなく完成品まで用意してくれていたのですから。しかしそれでも、それだけでは上手くいかなかったでしょう。ヨルグヘイム様の竜力を得た、真の完成品の姿を見せて差し上げましょう」


 自身の研究室でヨルグヘイムに新型細胞を強制的に注入されたパストル博士は、目覚めると(あらかじ)めダウンロードされていたAIから説明を受け、その素晴らしさにヨルグヘイムから受けた行為も忘れ、小躍りした。

 そして今、驚愕するドクターゼムにパストル博士はこれまでにない優越感を感じていた。

 そればかりか、これまで超える事のできなかったドクターゼムに、試作AIを破壊する様を見せつけてやろうと思ったのだ。


「ちょっと待った!」

「ご主人様!?」

「なんだ?」


 突然のリュウの待ったにミルクが驚き、パストル博士は怪訝な表情だ。


「真の姿を見せるって事は、試作品の俺を倒すまでは、二人に手を出さないって事でいいんだよな?」

「お前を倒したら始末するがな」

「んじゃ、それまで二人を下がらせてもいいだろ? あんた完成品なんだから、それくらいの度量を見せてくれてもいいだろ?」

「好きにしろ……」


 ミルクに体の主導権を突然奪われたリュウは憤慨しかけたものの、パストル博士の攻撃を避ける為のミルクの緊急措置だったと気付き、また自分には対処できない速度なのだと理解した。

 だが頭は考える事が出来る。

 リュウは万が一にもロダ少佐とドクターゼム、そしてアイスに被害が及ばない事を考えたのである。

 そうやってアイス達を避難させる時間にも、再び考える時間を稼ぐ事ができる。


「ミルク、勝てるか?」

「分かりません、完成品とやらのスペックが不明ですので……」


 リュウがミルクと相談を始めると、ドクターゼムが割り込んで来る。


「小僧、無理じゃ! 戦っても奴には勝てんぞ! 逃げるんじゃ!」

「え、マジで!? 何がそんなに違うの?」

「奴のAIには無駄が一切無いんじゃ! ミルクの様に人間らしさとかいう物を全て排除して、ひたすら演算に特化しておるんじゃ! じゃから、奴の方が一手も二手も速いんじゃ!」


 ドクターゼムの説明は、リュウにも具体的ではないにせよ理解はできた。

 試作AIとは、より人間らしく表現する為のノウハウが詰め込まれているのだ。

 人間らしいAIとしてならば、試作AIの方がより完成品と言えるだろう。


「え~、それじゃ、勝ち目無いじゃん……」

「ご、ご主人様……」

『この星最速のAIって……ミルクの嘘つき~』

『はうっ! 申し訳ありません! あんな存在が居たとは知らなくて……』

「ぶわっはははは、勝てる気でいるとは……めでたい奴だ」


 同じ事をしても絶対に相手の方が速い、そんな状況にも(かかわ)らずリュウの口調は軽く、ミルクにちょっと意地悪を言う余裕すらあった。

 だがミルクの方は自分より高スペックの存在が実在したことがショックだったのか、リュウがじゃれている事に気付かず、真面目に謝ってしまっていた。

 そしてパストル博士は、ドクターゼムの説明にがっかりするリュウに失笑した。


「とりあえず、やるだけやってみるから、みんなはここで待ってて」

「リュウ! いやだよ! 行かないで!」

「小僧、やめるんじゃ、無謀すぎるぞ!」

「リュウ、力になれずすまん……」

「一人くらい応援してくれてもいいじゃん……」


 皆を退避させ、戦いに向かおうとするリュウに対する皆の言葉がリュウをちょっと凹ませる。

 が、リュウは皆に背を向けると、ゆっくりパストル博士に向かって行く。


『ご主人様、いきなり初手から切り札を使いますか?』

『いや、だめだ。最初は様子見だ。相手がどのくらい速いのかも分かんねぇし……』

『でも……もしそれで対応できなかったら……』

『とりあえずガード固めて接近するっきゃねーだろ……接近すりゃ切り札だ』

『は、はい……』

「覚悟はできたか? では、行くぞ!」


 パストル博士に近付く僅かな時間で手短に脳内通信で相談するリュウとミルク。

 腹が据わったように見えるリュウは、ミルクが体を扱っても無理ならどうしようもない、と半ば開き直っているだけであり、ミルクは守るべき主人の体を様子見で傷つけやしないか不安で仕方がない様だ。


 そんな事はお構いなしに、パストル博士が動いた。

 とは言ってもパストル博士自身が動く訳ではなく、彼の伸ばした両手から何本もの槍が射出されるのだ。

 ミルクの操るリュウはそれを揺れるような動きで(かわ)し、躱せないものは左手で払い、()なした。


「ほう、小手調べには対応できるか……ならばこれはどうだ?」

「ッ!」


 パストル博士がそう言った直後、直進する槍の軌道が屈折し、更に枝を増やした。

 堪らず後方へ逃れるリュウ。


「ミルク、無理か!?」

『さすがに今の攻撃は――』

『声に出して話せ、ミルク!』

『!? は、はい』

「さすがに今の攻撃は後手に回りすぎて厳しいです……」

「こっちも攻撃しながら行けば、相手の手数も減るんじゃね?」

「やってみます!」


 リュウがミルクにわざわざ声に出させるのは、相手がそれによって油断しないかと思ったからなのだが、それは自分たちの行動を相手に教える事にも(つな)がってしまう。

 それでもリュウの提案通り、自らも似た攻撃をしながら前に出ようとするミルクであったが、どうしてもある一線からは前に出られなかった。


「むー、あと五メートルが詰められねえ……」

「これ以上の動きはご主人様が耐えられません……」

「なるほど。そうやって相談しなければ、お前のAIは動けんのか。やはり欠陥品だな」


 リュウとミルクのやり取りに、何て無駄なやり取りだ、とパストル博士は思った。

 完成品AIならば、ただ自分が思うだけで瞬時に最適な行動を取れるのに、と。


『ミルク、声に出すなよ。奴は今油断してる。今の速度で突っ込んで、俺が負傷したら、すぐに引け』

『は、はい』

「うるせえ! ミルクを馬鹿にすんな! ミルク、構わず突っ込め!」


 ミルクはリュウの指示通り、五メートルを超えて踏み込んだ。

 しかしやはりと言うべきか、パストル博士の攻撃を躱しきれなくなり、両腕に(まと)った人工細胞で構成された装甲に槍が突き刺さり、ミルクは装甲をパージしながら飛び退いた。


「ミルク、なんで装甲を外した?」

「あの一瞬に侵食を受けました。パージしなければ内部に侵入されていました」


 ミルクは刺さった槍が装甲から侵入しようとしたのを逸早く察知し、それに対応しようとしたが、それよりも先に装甲に同化されてしまったのだった。

 なのでミルクはこれ以上後手に回るのを避け、侵食部を切り離したのだ。


「よく気が付いたな。だが、その息の上がった肉体ではもう手はあるまい」


 パストル博士が指摘するように、リュウの肩は激しく上下していた。

 だが、それはリュウの指示によるものであった。

 リュウはミルクに疲れたフリをさせ、またも相談する時間を作ったのである。


『ミルク、奴の侵食を止められるか?』

『いえ、残念ながら無理です。マスターコアまで下手をすると、一分位で到達されるかも知れません』

『奴のAIは俺達みたいに、侵食しながら主人を守れると思うか?』

『それは無いと思いたいです……』

『だよな……奴が自分のAIを過信してくれてる事を祈って、今より速く突っ込め。そしたら奴はそれを潰しに来る。どんな手かは分かんねえけど、確実に止めて侵食しようとするだろ? その隙を突いて、全速力で突っ込め。俺の怪我は絶対に気にするな』

『そんな……』

『いいか、二段構えだ。あいつは絶対油断するから対応してきたとしても、二段目のお前の全速力なら絶対懐に飛び込める! 命令だぞ!』

『わ、分かりました! ご主人様!』


 ぜえぜえと荒い呼吸を繰り返しながら作戦を練るリュウに、パストル博士はニヤニヤと余裕の笑みを見せる。

 リュウの後方では人間離れした高速戦闘に、アイスもロダ少佐も祈るような眼差しをリュウに向けているが、ドクターゼムだけは難しい表情でパストル博士を睨みつけていた。


「小僧、策が有るのか? 有ったとしても、小手先程度の策ではどうにもならんぞ……」


 ドクターゼムは自身が作った二つのAIの性能を知るが故に、リュウの敗北は必至だと思っていた。

 そしてそれはパストル博士も同様であり、これまでの一方的な戦闘から相手の出方を見る余裕まで生まれていた。

 だがパストル博士は万が一の事を考えて、リュウが息を整える時間を利用して罠を仕掛けて万全を期していた。


『よし、ミルク。そろそろいいか?』

『両腕及び上半身に外装皮膜展開。行けます』

『よし! 行けっ!』


 リュウの問い掛けに、ミルクも簡易装甲とも言うべき皮膜をリュウの上半身に展開する。

 先程、両腕の装甲をパージした事で人工細胞量が減ってしまった為、全速力を維持しつつ接触部を瞬時に切り離すにはそれくらいしか手段が残されていないのだ。

 だが、ミルクは主人であるリュウの絶対の信頼を得て、行動を開始した。


「来るかっ!」


 明らかに先程より速い速度でリュウが動き出し、パストル博士も即座に反応した。

 左右にブレる様に接近するリュウに、パストル博士の槍が空を切る。

 鬼門の五メートルをリュウが越えた所で、パストル博士は左から右へ順に槍を射出するが、リュウはそれを上回るスピードで左に回避しながら進む。

 パストル博士まで三メートル、左腕を壁に擦りそうになりながら、リュウが一気に飛び込もうとした瞬間、壁が弾け飛び、リュウの体が反対側の壁に激突した。


「ぐあっ!」

「リュウッ!」


 後方でその光景を見ていたアイスが、咄嗟に叫ぶ。

 リュウが壁に接触したのではない。

 壁の中から飛び出した杭に、弾き飛ばされたのだ。

 パストル博士はリュウが呼吸を整える間に足から人工細胞を壁に潜り込ませ、壁の中を通る配管や配線、建築材料といった金属を取り込んで待ち構え、左から右に槍を射出する事で、リュウを杭の発射地点へと誘導したのだ。


 リュウは弾け飛んだ壁の破片を頭に受け、意識を飛ばしかけた。

 ミルクの方は杭の直撃を受けた左肩の外装皮膜をパージしたものの、飛ばされてしまった為に結局、杭から発射された槍に左前腕を刺し貫かれていた。


「ミ、ミルクッ!」

「はいっ!」


 リュウの叫びにミルクは侵食を放置し、フルスペックを発揮する。

 ゴキッという鈍い音と共に三メートルを一気に詰めるリュウだが、左前腕を貫く槍は抜けるどころかその長さを伸ばし、既に侵食部は肩に達していた。

 その為、距離を詰め終えたミルクは侵食に全力で対抗せざるを得なくなった。


「くっ!」


 距離を一気に詰められたパストル博士は、反射的に顔を背け距離を取ろうとした。

 だがミルクの助けを得られなくても、遂に到来したチャンスをリュウも逃す訳にはいかない。


「ココアッ!」

「はいっ!」


 リュウの叫びに凛とした返事が響いた刹那、リュウの右腕が霞む。

 次の瞬間には、リュウの右手がパストル博士の首を捉えていた。


「ぐあああっ!」


 その五指は深々と首に食い込み、パストル博士は絶叫を上げた。

 そして遅れてやって来た、外れた左肩の激痛に耐え、リュウも叫ぶ。


「ココア! マスターコアを止めろ!」

「はい! ご主人様!」

「ミルク! 大丈夫か!?」

「あと三十秒も持ちません! 急いでココア!」


 ココア、それはサウスレガロのレジスタンス支部でミルクから自身の能力を学んだリュウが、数々の思い付いた事をミルクに具現化してもらっている時に生みだされたものだ。

 マスターコアは特別他の人工細胞とその形状が違う訳でも何でもなく、AIが格納されている部分を指すものだとミルクに教えられたリュウは、何らかの形でミルクが不調に陥った時の為に、バックアップとなり得るシステムをミルクに構築させていたのだ。


 その為、ココアの大半はミルクのコピーであり、違うのは表層の人格モデルのみである。

 因みに、人格モデルはミルクの反対を押し切って、十八禁解除状態で選択されている。

 リュウはココアが完成すると、マスター権限でミルクとの記憶を共有させるのみに留め、緊急事態が起こった場合に備えていたのである。


「ぐうぅ、こ、こんな事が!」


 首を締めあげられるパストル博士の表情は、苦悶と驚愕が入り混じっていた。

 パストル博士の命令を忠実に、且つ迅速に遂行するAIは、リュウの左腕を捉えると即座に侵食を開始するだけでなく、距離を詰めるべく急加速するリュウの動きにも対応してのけた。

 そしてその間にも数々の障壁を突破していたが、左肩に到達した所でミルクの抵抗を受け、その侵食速度を低下させていた。

 それでも演算特化のAIはミルクの抵抗を尽く排除しながら、本体であるマスターコアに着実に近づいて行った。

 しかし突然、至近距離から自分に向かって侵食してくる脅威(ココア)を感知し、その対応に手を割かざるを得ない状況に(おちい)る。


 ミルクとパストル博士のAIは、基本的には同じAIをベースにしている。

 それをドクターゼムによって、人間らしさ重視と演算特化という味付けに分けられているだけだ。

 なので、処理速度の違いはあるものの、出来る事は基本的に同じなのである。


 それが二対一となった今、パストル博士のAIは処理速度で如何に勝ろうとも絶対的に手が足りなくなっていた。

 同時に百の命令を並列処理できるAIに、二百の命令を処理させる様なものだ。

 そしてAIとリンクしているパストル博士も、即座にそれを理解していた。


 AIのその優れた性能に、至高の域に達したと思い込んでしまっていたパストル博士は、目の前の少年の発想にガツンと殴られたような感覚を味わっていた。

 パストル博士の胸には自嘲と怒り、悔しさなどが()()ぜに渦巻いていた。


「こ、このままで終われるものか……」


 パストル博士の目が、リュウに向けられる。

 自分の首に右手を伸ばし、肩が外れた左手を槍によって後方に引っ張られるリュウの胸はガラ空きだ。

 パストル博士は更に手が足らなくなるのも構わず、防衛のリソースを割いて最後の一手を放つ。


「ご主人様!」


 リュウの心臓に一番近かったパストル博士の腹部から一本の槍が射出され、防衛に手一杯だったミルクが思わず叫ぶ。

 リュウの心臓のほぼ真下から、心臓をガードされたとしてもそのまま頭部を狙える様に計算されて射出された槍は「ギイン」という音と共にリュウの胸を滑り、顎へと迫る。


「がっ!」


 リュウの頭が弾ける様に跳ね上がり、顎からポタポタと血が滴った。

 槍はリュウの胸から顎にかけて、ココアが寸前に展開させた装甲を貫通できず顎で横に滑り、リュウのこめかみを少し切り裂いて止まっていた。

 パストル博士のマスターコアに半ば侵食していたココアは、パストル博士がAIに出す指示を読み取り、防御措置を講じていたのだ。


いあ(痛ぁ)~! ひははんは(舌噛んだ)~!」


 直後に響いた奇っ怪な言葉の主は、槍によって強制的に顎を閉じられて舌を噛んでしまった涙目のリュウだった。

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[一言] 人工細胞の量が演算能力に貢献しないのか。 この星では発想がなかったのかな?
[良い点] Twitterから来ました。蛙鮫です。ファンタジーとsfが違和感なくしっかりとストーリーに落とし込める事が出来ているのが凄いと思いました。人体実験により超常的な存在になったリョウくんと子竜…
[良い点] 良いですね〜! 足から配管を取り込むと言うのは色々と想像が膨らみます。 人口細胞によって金属を自在に溶融させ体内に保管できるという設定は素晴らしいです。 [気になる点] 新キャラココアです…
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