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星を巡る竜  作者: 夢想紬
第三章
115/227

30 本領発揮

「きゃあああ! 助けて~!」


 突然の女の悲鳴に、鉱山の麓からなだらかに整地された登山道を分散して警戒していた兵士達が、一斉に坑道の方を見上げた。

 そこには何かに襲われたのか、服を酷く破られた若い女が泣きながら登山道を駆け下りて来ており、兵士達は一瞬その姿に目を奪われていた。


「大丈夫か――ッ!?」

「きゃああああ!?」


 一番近くに居た兵士が駆け寄り、女を助けようとして倒れてしまい、女は再び叫びながら斜面を駆け下りる。


「おい!? 一体どうしたんだ!」

「見えない何かがっ! 襲って来るのっ!」

「なんだって――ッ!?」


 そして次に駆け寄った兵士がその見えない何かにやられたのか、最初の兵士と同じ様に倒れてしまう。


「嫌っ! 嫌ああああ! 来ないでっ! 助けてっ!」


 その兵士の下へ飛び込もうとしていた女は、慌てて足を止めて泣き叫び、再び斜面を駆け下りる。


「一体どうなってる!?」

「何か変だぞ!?」

「おい、俺達が何とかするしかねえ!」


 更に下に居た三人の兵士は、その異常な光景に戸惑いつつも寄り集まり、銃のセーフティロックを解除した。


 見えない何かとは一体何だ、と思う兵士達であるが、その目は見えない何かを探そうとはしていなかった。

 彼らの目は、駆け下りて来る女に注がれていた。

 何故なら、女のスカートは中央が大きく破かれて両足の太ももまでもが露わになっており、肩紐が千切れて垂れ下がった生地のせいで左の胸が今にも零れそうだったからである。

 一歩駆けるたびにぶるんっと弾む胸元と、隠しようのないスラリとした美しく長い足に、兵士達の喉がごくりと音を立てる。


「い、一斉に撃つぞ!」


 女が接近してきて、一人の兵士が仲間に呼び掛ける。


「どこを!?」

「分からんが、みすみす逃してたまるか!」

「お、おう!」


 混乱しながらも銃の腕を構える三人。

 見えない敵なら逃すではなく倒すだろう、とは誰も突っ込まない所を見ると、漏れた心の声は気付かれてないのか、それとも皆がいい女と知り合えるチャンスだと思っているのだろうか。


 女が兵士達の下に辿り着く。


「よし! 今――」

「ごめんね?」

「ッ!?」


 合図で発砲しようとした兵士達の耳に女の妖艶な声が聞こえた瞬間、兵士達はブルッと震えて倒れてしまった。


 女が泣き叫びもせずに兵士達を見下ろしている。

 そして破れていた衣服が、スーッと勝手に修復し始めた。


「うふ、こんなセクシーなココアを見られたんだから、いい夢見てね?」


 そう、見えない何かなど居らず、全てはココアの一人芝居であり、兵士に接近しては糸による電撃を浴びせていたのであった。


「思った以上に効果あったわね……これ、ご主人様にも……封印しよ……」


 斜面を振り返って倒れる兵士達を見ながら呟くココアは、同じ様に幸せそうに眠る主人の姿を幻視して、ぷるぷると首を振る。


「さて、邪魔者は居なくなったし……追跡再開っと……」


 そしてココアは、再び軽やかに斜面を駆け下りて行く。










「大丈夫ですか? 何とか頑張って貰わないと、困るんですが……」

「人が苦しんどるのに、その言い草はなんじゃ! お主が急かすからじゃぞ!」

「す、済みません……しかし、そこを何とか頑張ってもらえませんか?」


 鉱山入口となる森の切れ目に入った所で、座り込んで動かないドクターゼムに何とか歩いて欲しいレッセ少尉は、ドクターに怒鳴られて困り顔で謝っていた。

 鉱山を降り始めた時から、足が痛い、腰が痛い、とブツブツ愚痴るドクターを何とか宥めながらここまで来たレッセ少尉であったが、あと少しで森を抜ける、という所でドクターが足を滑らせて転んでしまったのだ。


 斜面では転ばなかったのに何故、と思うレッセ少尉だが、転んでしまった事をどうこう言うつもりは無い。

 だが散々斜面で時間を割いたのに、平地に出て「少しペースを速めましょう」と言った途端に転ばれて、怒鳴られたのには少々納得がいかない。

 が、レッセ少尉はこの先の事も考えて我慢する事にした。


「無理じゃな……立とうとすると腰が酷く痛むんじゃ……」

「分かりました、肩を貸します……から……」


 そして渋面で腰をさするドクターゼムに、レッセ少尉がやれやれと歩み寄る。


「なんじゃ? 何、突っ立っとるんじゃ……」


 だが一向に手を差し伸べて来ないレッセ少尉に、ドクターゼムが怪訝な表情で顔を上げた。


 そこにはぽかーんと口を半開きにしたレッセ少尉が立っていた。

 少し顔を赤くしたレッセ少尉の目が、自身の背後に注がれているのに気付いたドクターゼムは、合点がいったと頷いた。


「お困りの様ですね、お手伝いしましょうかぁ?」


 ドクターゼムの背後から声を掛けて来たのは、茶系の町娘風ワンピースに身を包んでにっこり微笑むココアであった。


 しかしだ、如何に地味な町娘風の服とは言え、着ているのは少女風のミルクと違い、エッチいお姉さんをコンセプトに造られたココアである。

 胸元のボタンが二つも外されて谷間が露わになっているし、妖しく微笑むその表情や醸し出す雰囲気が、そんな町娘いねーよ! というレベルなのだ。

 妖精サイズでは分からなかったココアの本質が、人間大になって顕著に表れているのであった。


 だが、まだ若いレッセ少尉には効果抜群であった。

 無警戒にぽーっと赤い顔でココアの接近を許してしまっていた。


「お・馬・鹿・さん」


 耳元でココアに囁かれ、ビクッと震えてその場に頽れるレッセ少尉。


「なかなか早かったの……時間稼ぎした甲斐があったわい」

「ありがとうございます、ドクター! お蔭様でココア復活出来ました!」


 足元に倒れるレッセ少尉をにっこり見下ろすココアは、ドクターゼムのまるで動じていない声に振り返ると、満面の笑みで深々と頭を下げた。

 ドクターゼムはココアの状態と端末の充電速度から、ココアが助けに来る事を想定していた様だ。


「それにしても……わしのグランゼムがよもやこんな姿になるとはのう……」


 ココアの手を取って立ち上がったドクターゼムは、ココアを見て肩を竦めた。

 AIグランゼムは実体化どころか映像化もした事は無いが、自身の集大成とも言えるはずのそれが、えらく(なま)めかしい姿になっているのだから無理もない。


「こんな姿って! それはご主人様に言って下さい~」

「小僧は元気にやっとるのか? ミルクも来とるのか?」

「はい! この星に来た時は大変でしたけど……あ、続きはゴタゴタを片付けてからにしましょう、子供達を連れて来なきゃ……ドクター、済みませんが待っていてくれます?」

「そうじゃの。なら、わしはその辺に隠れておるわい……」


 自身の呟きに憤慨するココアをスルーして、ドクターゼムがリュウやミルクの事を尋ねると、ココアは答えようとして今はそれどころじゃない、とドクターの了承を得て急ぎ坑道へと引き返すのだった。










 ココアが坑道に戻ると研究室の奥の部屋にミリィとリックの姿が無く、慌ててココアは二人の名を呼びながら坑道の奥へと入った。

 急がないと、奥で眠らせた兵士が起きてしまうかも知れないからだ。


「あ、ココア! おかえり!」

「おかえり! じゃないでしょう!? あー、びっくりした……」


 途中の部屋に入った途端、リックに声を掛けられてココアは胸を撫で下ろす。


「だってお腹が空いてさー、ミリィと探してたんだよ……」

「あ、ごめんね、気付かなくって……ミリィちゃんは?」

「この奥の部屋だよ」

「そう、ちょっと待ってて? すぐ何か食べる物探してくるから」


 そして二人が待っていなかった訳を知ったココアは、兵士達の眠る待機部屋に踏み込んで携行食を見つけ、ついでに兵士達の様子を確認して引き返す。


 先程の部屋に戻ると、リックの後ろにミリィも戻って来ていた。


「お待たせ、これしか見つけられなかったの……美味しくなくても許してね?」

「やった!」


 ココアが携行食の包みを破ってリックに手渡すと、リックは笑顔ですぐに食べ始めたが、ミリィはココアを上目遣いで見たままリックの後ろに立ったままだ。


「ミリィちゃん? どうしたの?」

「ココアちゃん……どうしよう?」


 首を傾げるココアに、ミリィが困った顔でリックの背中から出て来る。


「ふわっ!? 何これ!? 可愛い~~~っ! どこで見つけたの?」

「奥の部屋……」


 ミリィが手に持つ物を見てココアが一瞬目を丸くし、しゃがんで顔を近づけた時にはフニャフニャに(とろ)けていた。

 ミリィがお腹の前に抱えるのは、金属製の檻である。

 その中には、二頭の黒猫の赤ちゃんが入っていたのであった。


「あ、これってもしかすると、この子達がファラゴなんじゃ? だとすると……この子達はハンティングの囮なのかも……もしそうなら酷い話ね……」


 二匹の黒猫がノイマン男爵達から聞いたファラゴなのでは、とココアがハッと我に返って二匹がここに捕らわれている経緯を推測する。

 だが今はそんな事実の確認よりもミリィとリックを連れて逃げる方が先決だ、と二人を連れて研究室に一旦戻るココア。

 そして箱に残る人工細胞を回収して大きなバックパックを背中に形成すると、ミリィとリックを連れて坑道を出ようとして、ココアは黒い影を見てサッと身を引いた。

 咄嗟に右手で子供達を制し、左手を出口の縁に掛けてその指先にカメラを生成して様子を伺うココアは、初めて成獣のファラゴを見た。


「ミリィちゃん、その子達を渡してくれる?」


 斜面の陰で警戒するファラゴを見て、ココアは右手をミリィに伸ばした。


「う、うん……どうするの?」

「この子達のお父さんかお母さんが来てるの……返してあげたら、もうここには来なくなるかもしれないでしょ?」

「う、うん!」


 ミリィが檻を差し出しながら尋ね、ココアの説明を聞いて明るい声を返した。


「えっ!? 返しちゃうの?」


 一方のリックは、折角可愛いのに返してしまうの? と少々不満そうだ。


「リックだって、お父さんやお母さんと会えないのは嫌でしょ?」

「あ……うん……」


 ココアに優しく諭されて素直に頷くリック。

 そんなリックに微笑むココアはバックパックからアームを伸ばし、蓋を開いた檻を掴ませてファラゴに向けて伸ばし始めた。

 本当ならそのまま右手を伸ばす事も可能だが、それをやるとミリィとリックが驚いてしまうと思ったからだ。


 ファラゴの様子を伺いながら檻を近づけていくココア。

 あと五メートルという所でファラゴが低く唸った為、ココアはそこで檻を地面へと降ろし、アームを元に戻した。

 しばらく待つと、ファラゴは慎重に檻に近付き始めた。

 その様子をココアだけでなく、ミリィとリックも入口の縁から覗いている。


 ファラゴが遂に檻に近付いて二匹の匂いを嗅いだのも束の間、ファラゴは檻に前足を叩きつけた。


「「あっ!?」」

「なっ!? この、馬鹿ファラゴ!」


 その信じられない光景に誰もが思わず叫び、ココアは入口を飛び出した。

 檻が斜面を転がり落ち、二匹の子ファラゴも転がり落ちて行く。


 突然現れた人影にファラゴは一瞬身構えたが、相手が弱そうだと思ったのか、ココアに向けて唸り、突進する。

 そしてココアに飛び掛かったファラゴは、フギャアアアと宙を舞った。

 優に二メートルを超え、体重は二百キロ近いであろうファラゴをココアの長い足が迎撃したのだ。

 受け身も取れずに地面に落ちたファラゴは、今度は一目散に逃げていく。


「なんて事よ……ミリィちゃん、リック! 大丈夫、ココアが助けるから!」


 ファラゴの逃走を確認して振り返ったココアは、斜面を降りかけたミリィ達を制して斜面を飛び降り、ミーミー鳴いてる二匹の子ファラゴを抱き上げると檻を拾ってミリィ達の下に戻った。


「どうして?」

「ん~、人間の匂いが付いてしまったからかなぁ……まさか、あんな行動に出るなんて……」


 涙目で尋ねるミリィにココアは困り顔で理由を推測するが、ココアにとっても今のファラゴの行動はショッキングなものだった。


 ココア自身はミルクのコピーとして生み出された存在であり、親子の絆などという物を持ち合わせてはいないが、主人であるリュウの記憶から、それがどれ程大切で、掛け替えのない物であるかを知っていたからだ。


「だったらさ、俺達で育ててやれば?」

「リック、そんな……でもまぁ、ここに放っておく訳にもいかないか……」


 そこにリックが口を挟むと、ココアはそれを諫めようとして思い直し、一先ず二匹の子ファラゴを連れ帰る事にする。


「さ、帰るわよ。ミリィちゃんリック、絶対に落とさないからじっと掴まっててくれるかな?」

「「うん」」


 二人の返事を聞いてココアは左腕にミリィ、右腕にリックを抱き上げ、右手に檻を掴んで斜面を駆け下り、ドクターゼムと合流を果たすのだった。










「通信設備の再設置が完了したとの事です」

「そうか。では各員の状況をチェックし、新たな命令があるまで引き続き任務を継続する様に伝えてくれ」

「はっ」


 新たに場所を移した司令部では、情報部からの報告を受けて再開された通信によって、各所に配置された兵士達のチェックが行われていた。

 これは、兵士達の生体チップから位置情報や健康状態などを一括管理する事で負傷した兵士などが発生した場合、逸早く後送して兵士の損失を避ける為に開発されたものであるが、人体実験が容認される様になった頃からは兵士を監視し、不穏分子の早期発見などにも利用されていた。


「大尉、ドクターゼムの位置情報が鉱山を離れています」

「なんだと? 位置は? 鉱山の兵士はどうなっている?」

「鉱山の麓の森に……兵士達は変わりありません」

「妙だな……そのままチェックしてろ。確認を取る」


 そんな中、オペレーターが鉱山での異変に気付き、上司に報告を上げていた。

 上司である大尉も、通常通りに兵士が警戒配置される中でドクターゼムだけが移動している事態を訝しんで、別室に居るソートン大将の下へ通信を入れるのであった。










 倉庫の脇に有る小さな部屋では、ソートン大将と他数人が情報部のフルト少佐からの報告と、提案を受けていた。


「これは画期的な技術です。このままドクターゼムを鉱山でメンテナンス作業にのみ従事させるよりは、我々の管理下で更なる優れた技術を開発、提供して貰おうと思うのですが?」

「ふむ、自律する人工細胞か……俄かには信じられん話だが、少佐が見たと言うのならば事実なのだろう……だが、ここはエルナダと違って十分な設備が揃っていない。少佐の下にドクターを置いても宝の持ち腐れではないか? それに彼はレジスタンスの人質でもある。さて、どうしたものか……」


 フルト少佐はドクターゼムの有用性を説いて、自身の管理下に置こうと提案を持ち掛けていたが、ソートン大将は慎重な態度を崩さず、なかなか首を縦に振らない。

 フルト少佐はそんなソートン大将を、今まで遊んでいなかった玩具を貸して、と言われたら途端にそれでも遊びだして貸さない子供の様だと思ったが、顔には出さずに辛抱強く待つ。


 そんな中、後ろに控えていたソートン大将の部下に連絡が入り、部下は通信を終えるとソートン大将に耳打ちする。


「少佐、残念ながら少佐の提案は叶えられそうにないな。たった今入った報告によると、ドクターゼムは鉱山を脱出して逃走を図っている様だ。これでは如何に私が少佐の提案を受け入れたくても、そういう訳にはいかんではないか……」

「ま、待って下さい! 閣下、私に小型ビークルを貸して下さい! そうすれば必ずドクターを説得して、脱出を思い留まらせます! 彼を失う事は軍にとって大きな損失ではありませんか!」


 ソートン大将の言葉にフルト少佐は青褪め、飛びつかんばかりに懇願した。

 そこには自身が目にした、画期的な技術を失いたくない、という思いが溢れていた。


「そうは言うがな、少佐。ドクターは高齢だし、後継となる科学者達もどんどん育っておる。この際、不穏分子に手を貸す者には退場してもらおうじゃないか」


 だがそれを知らないソートン大将にしてみれば、ドクターゼムの行動は単なる厄介事に過ぎず、軍のトップとしての冷酷な顔を覗かせる。


「……殺害を前提として事を進められるのですか?」


 そんなソートン大将にフルト少佐はもう意見など出来はしないが、素晴らしい技術の喪失を惜しむ気持ちが、確認という形で口を突いて出る。


「分かった、分かった。兵にはドクターの逃亡阻止、拘束を第一とさせる。だがそれでも逃げると言うのであれば、発砲もやむを得んだろう。ソートン大将の下では捕まっても逃げるチャンスは幾らでも有る、などと思われては敵わん」

「わ、分かりました……ご配慮に感謝します……」


 そんなフルト少佐にソートン大将も少々根負けした様で、苦笑いでドクターの拘束を第一にすると約束し、フルト少佐もこれ以上の譲歩は引き出せないと頭を下げる以外になかった。


「少佐、私は情報部の存在を疎んでいる訳ではないぞ? 部隊の規律は守らねばならん。それは分かってくれ」

「はっ、承知しております。では、私はこれで失礼致します」

「うむ」


 そして珍しく言い訳めいた発言をするソートン大将を、フルト少佐は意外だと感じながらも見事な敬礼をして部屋を去った。


 情報部は軍に於いて、元々独立している部署である。

 だが、それだけでは軍の全てを把握出来ないが為に、情報部は細分化を図って各部隊の一部として行動を共にするのである。

 よって情報部は各部隊の命令系統には組み込まれず、独自の判断に基づき行動するのであるが、フルト少佐の部隊は見知らぬ地での事もあって、余計な軋轢を生まず、皆と歩調を合わせて裏方役に徹していた。


 そんなフルト少佐の部隊は部下達の評判も良く、ソートン大将もフルト少佐の事を気に入っていたのだ。

 本人は気付かなかった様であるが、フルト少佐の望みを繋いだのは、他ならぬフルト少佐自身なのであった。


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