表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

No.002 静寂

xxxx年 7月 16日


(――リアクターマイト)


 男ははじめ、それが何なのか知覚出来なかった。

 とにかく飢えていて、なにかを口にしなければという本能的な強迫感が男を追いたてた。形さえ分からないそれに、しゃにむに食らいついた。

 瞬間、男は吠える。

 「アア……アアアァァ……AAAAAAAAAAHHHGAGAGAGAGAGAGAHHHHHHHHHHHHHH……ッ!!!」

 男の身体は急加速し、高速回転しながら空間を縦横無尽に走り回った。「GYAGYAGYAGYAGYAAAAAHHHH!!!」叫び声を上げながら虚空を斬り裂き、全身から閃光を放つ。

 もはや男に上下左右の感覚など無いが、どこからか幻聴が聞こえる。

 「キミの心に、ブーストファイアアアァァ……AAAAAAHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!」

 そのまま男はビッグバンを起こし、世界の中心で爆死した。


 死は静寂だ。最後には静寂だけが男の魂を慈しんだ。

from chronoLab's sys.

聞こえていますか研究員、コンソールの前にいるあなたのことです。

惑星chronoへ刺激/影響/変化を与えて下さい。

私たちは「感想欄/一言」から物資/事象/知恵を参照し、発展を支援します。

これはMonte Carlo methodによる強化学習実験の一部です。

これは高度な文明を再現することが期待されます。

その価値が重み付けから評価/選択されることに注意して下さい。


研究員:「不正隠蔽者」光煌ひかル

不正な情報の隠蔽が確認されました。懲罰による評定変動はありません。

繰り返される場合は降格の対象となることを警告します。

end of message.

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ