あらすじ・登場人物
普段はよろず屋、実は二つの伝説の剣を持つ、傭兵ケイン・ランドールは、穏やかで無欲な彼を、伝説の戦士と信じて付いていく妖精ミュミュを連れ、旅をしていた。
道中、魔法剣を持つ傭兵カイル、巫女で今は魔道士を目指すクレアと出会い、不思議な魅力を放つ男装の美少女戦士マリスと、相棒の謎めいた魔道士ヴァルドリューズの旅に同行する。
大国ベアトリクス王国の出身であるマリスは、大魔道士ゴールダヌスの命により、東方の魔道士ヴァルドリューズと共に、獣神『サンダガー』を呼び出し、魔物の吹き出す次元の穴を潰してまわる旅をしていた。
マリスとヴァルドリューズの目的は、最終的には、復活する魔王との対決も考えられるのか――!?
マリスは、伝説のゴールド・メタル・ビーストの化身『獣神サンダガー』を、守護神に持つという稀な人材であるのが災いし、追われる身となる。
ケインは、伝説の剣を、彼女を守ることに役立てようと決心したのだった。
四人がゴールド・ドラゴンと協力し、魔族との戦いに挑んでいた頃、ヴァルドリューズは単独で、ミュミュをさらった宿敵ダグトを追う。
彼に対し歪んだ執着を見せるダグトは、彼らの幼馴染みであり、マリスの師匠でもある女戦士ラン・ファに対しても、歪んだ愛情を抱いていた。
ヴァルドリューズが近付いていることを知ったラン・ファは、ミュミュを勇気付け、二人で脱出を試みる。
ラン・ファの読み通り現れたヴァルドリューズに、ダグトは現代の魔法とは原理の異なる古代魔法で挑発するが、ついに、長年の因縁に、終止符が打たれた。
† 登場人物 †
エリザベス…………………………ベアトリクス王国元大公妃、現在は女王。
セルフィス…………………………ベアトリクス王国元公子、現在は王子。
ギルシュ……………………………セルフィスの側付き魔道士。
ベアトリクス国王…………………エリザベスの兄、マリスの父。
バルカス……………………………国王側付き魔道士。
ルイス・ミラー伯爵………………マリスの育ての親。
ギール………………………………エリザベスの雇うヤミ魔道士。
ザビアン……………………………宮廷魔道士の長。
マーガレット………………………ティアワナコ神殿の巫女。
カルバン、パウル、クラウス……元ハヤブサ団。ダンの仲間。
† † †
サラ ………………………………黒い騎士団。賞金稼ぎの女戦士。
マリリン …………………………サラとコンビを組む少女魔道士。
ダイ ………………………………女嫌いの格闘家戦士。黒い騎士団。
クリス ……………………………魔法剣使いのフェミニストな傭兵。黒い騎士団。
ズイール……………………………黒い騎士団と同行するヤミ魔道士。
† † †
ダン…………………………………マリスの幼馴染み。
傭兵団『真ハヤブサ団』のリーダー。
ジャック【妖精】…………………ダンに付く子供のエルフ。
タイガ、サイス……………………真ハヤブサ団。ダンの腹心。
アスタルテ…………………………真ハヤブサ団。女傭兵。
† † †
暗黒秘密結社………………………デモン教を広め、デモン・ソルジャーを製造。
ギロック博士………………………魔道に対抗しようとしている科学者。
スコット……………………………ギロック博士の助手。
† † †
ケイン(18)…………………………二つの伝説の剣を持つ戦士。
本職は傭兵で、普段はよろず屋。
マリス(16)…………………………失踪中のベアトリクス王国王女。
剣と武浮遊術を操る少女戦士。
カイル(20)…………………………魔法剣を持つ女好きな傭兵。
クレア(18)…………………………元巫女で魔道士見習い。
† † †
ヴァルドリューズ(24)……………マリスの相棒。東方出身の上級魔道士。
ミュミュ【妖精】…………………ケインと旅をしてきた子供のニンフ。
ラン・ファ(26)……………………東方の女戦士。マリスの師匠。
吟遊詩人……………………………ジャスティニアスの使者。
ジュニア(1170)【魔】……………封印されていた魔界の王子。
サンダガー【神】…………………マリスとヴァルドリューズによって、
召喚される雷獣神。
グルーヌ・ルー【神】……………黒い魔神と呼ばれる神。
ジャスティニアス【神】…………ドラゴン・マスター・ソードを造った神。