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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

最期

作者: 十六夜

クリックしてくださってありがとうございます。



とっとっとっと

滴る液体の音。

何だかとてもいい気持ちだ。床に流れる液体が、私の足を少しずつ彩っていく。目の前に広がる、いつもの私の部屋。だけど今日は、水の中にいるようにぼやけて映る。ゆらゆらと、空気が揺れる。

かなこ。

どこかで私を呼ぶ声が聞こえた気がする。でも私は、そこから動きたくなかった。体が重い。今のこの心地よい気だるさを手放したくない。

耳を塞ごう、と思った。

何も聞こえない。液体の音も消えた。もう私の時間を邪魔するものはない。

誰かがこちらに向かってくるのが見えた。まだ、一人にさせてくれないのか。

目を閉じよう、と思った。水の中の景色は消えて、私は暗闇の中に。だけどその奥に微かに、光が見えた気がした。


とてもいい気持ちだ。

私は、自分がこの世界と、一体化して、溶けていくのを感じた。


ありがとうございました。

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