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龍の哭くとき  作者: 風吹流霞
第壱章
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終幕.廻る


力は廻る――


大地を満たし、地下水へと染み出し、生物へ流るる。

屍は大地に横たわり、力は源へ還る。



目を閉じれば、その力をわずかに感じることができる。

その流れを感じながら、季和は小さく笑む。

ほんの、2,3年前、彼女が守護者を継いだ時とは比べようもないほどに、龍脈の流れが落ち着いてきた。

幼なじみであり守人の明良は、誰に教わったのか支線の掃除をせっせと行っている。

それのおかげか、霊の目撃証言や噂話をめっきりと聞かなくなった。

少なくとも、2,3年前以前の龍脈の流れを取り戻しつつあることは間違いない。


各務の町ができる以前から"ある"龍脈の流れは、これからもここにあり続けるだろう。

各務の町は龍脈とともに生きる。

それは、各務ができたときから変わらないし、これからも変化しない。

季和もまた、龍脈の守護者として任務を全うする予定だ。

龍脈の守護者の役割は大変だけれど、それを嫌と思ったことはない。


そして、その任務を次代へと引き継いでいく。


「行ってきます――」


花壇のコスモスが風に揺れていた。

とりあえずこれで完結です。

番外編や続編とか、思いつけば書くかもしれません。

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