夏の癒しの音色
「チリーンチリンチリーン」
風鈴の癒しの音色が僕の部屋をかけ巡る。
風鈴は素晴らしいものだ。
僕を癒し、リラックスできる、何よりも僕に一時の休息を与えてくれる。
冷麦を口に駆け込む。
風鈴の音が聞こえる、素晴らしい一時が過ぎていく。
何故か一瞬、ガラスの割れた音がした。
驚きを隠せず、僕は飛び起きた。
僕の部屋には、ガラスの破片と野球ボールがあった。
窓から外を眺めると、小学生が5人位いた。
「うわ!やべー逃げろー!」
小学生は驚きの速さで逃げていく。
僕は追いかける気持ちが何故か沸かない。
ガラスの破片の片付け。
「はぁ…。」
僕の安らかな休日は最悪に日に変わった。
何より風鈴が壊れたのは、とても残念だ。
「はぁ…。」
僕はまた、ため息を吐いた。
明日からまたストレスの仕事が五日間続く。
ここ最近、僕は疲れているのかと我ながら思う時がある。
だけど、僕は頑張るしかない、家族を守る為に。
何より僕は風鈴がある。
僕は物置から予備の風鈴を出し、設置した。
「チリーンチリンチリーン」
癒しの音色が部屋を駆け巡る。
読んでもらい、ありがとうございます。