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拝啓、ヴァルハラより  作者: 鷹鷲隼(たわし)
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最初の友達④

急遽テストとして実力を測るために始まった弾との1体1の模擬戦。エインや刃は果たして……

「…どうやら『ラグナロク』が近づいているらしい」

「またそんな不確定要素を議論したところで何が生産されると言うのか?」

「しかし罪人たちの動向も定かではなくて?」

「いい加減にしないかお前ら!今はそんな話をしてるのではないぞ!」

「わかっている。新入生の中に傑物がいるとな?」

「ああ弾に全て一任してはいるが、あれは何者だ?」

「あれは野放しにするな。常に監視をつけておけよ」

「それにしてもあの力は……」

「あぁ…どうやら『ラグナロク』の噂もあながち間違ってないのかもしれない…」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「全員集まったな」

訓練場に移動すると弾は話し出した。

「今から俺と1対1で戦ってもらう、形式は“なんでもあり”でいこうか、お前らの得意でこい。全力だ。それ以外はいらない」

(ピリッーー)

空気が変わった。

周りの生徒全員から緊張が感じ取れる。

「では最初は茨木刃、前へ」

「っ!マジっすか…やべっ緊張してきたー!」

元気な刃もどこか不安が感じ取れる。

「では、始め!」

「行くぜ、“纏雷(てんらい)”」

刃の体を激しい雷が纏う。

「攻防一体の‘身体強化(バフ)’か面白い、来い!」

一歩踏み出すと雷が落ちたような轟音と共に地面が抉れる。一挙手一投足行動全てが目で追うのがやっとの速さで刃は走り回り相手を撹乱する、そして弾に狙いを定め、

「後ろがガラ空きですよ!」

(バンっ!)

大きな音と共に砂埃が舞い、視界がぼやける。

砂埃が落ち着いてくると見えて来たのは、吹き飛ばされた刃の姿だった。

「まじ、かよ…」

周りの生徒たちは何が起こったか分からず困惑している。

「……」

エインは弾に目をつける。

「能力自体は素晴らしい。ただ攻撃が直線的で単調、対人戦ではまだまだ勉強が足りないなー」

「へへ、まだまだかー!厳しいぜー!」

刃は笑いながら起き上がり弾に向かって言った。

「次はフレン・グロリオサ、前へ」

燃え上がる炎の様な赤い髪にキリッとした赤い瞳の女が前に出て来た。

「よろしくお願い致します」

「うむ、では始め!」

刃は基本的に身体強化をして戦う肉弾戦派の近距離ファイターですがたまに剣も使います。てか、こいつめちゃくちゃ器用です。

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