最初の友達③
オリエンテーションも終わり、エインは自分の教室へ向かう。
クラスはAからEまであり、Eクラスが1番人数が多い。
そしてエインが行くAクラスには30人の生徒が入る予定だ。
(ガラガラ…)
教室のドアを開ける。
教室にはすでにエイン以外の生徒が集まっていた。
エインを見て教室は沈黙に染まる…。
エインは白髪で見た目も珍しく、嫌にも目立ってしまうためにこういう視線には慣れていた。
だが1人、違った目線で見ていた男が話しかけて来た。
「おい!お前あの聖姫に引き分けるなんてやべえなぁ!」
エインは勢いに驚いた。
「…そんな言うほどのことはしてないが…?」
「はぁ!?自分がどれくらいのことしたのかわかってないのか!?」
「いや、大したことはしてな…」
「聖姫って言えばな!1年の時には第三席に選ばれるほどの逸材で、去年の学内戦では当時の第一席に圧勝したマジやばい人なんだよ!!」
「…やばい人って」
「いや!マジでな!だからそんな人と引き分けるなんてやばいんだって!」
「お前の語彙力がやばいが…」
男の勢いに押されるエイン。
「おっと、自己紹介がまだだったな!俺は茨木刃だ、よろしくな!」
目の前に差し出された手を見てエインは握り返さず言った。
「そうか…俺の名はエインだ」
出した手を戻し、刃はエインに向かって話し続ける。
「まあなんだ、これから同じクラスメイトなんだ!仲良くしようぜ!」
「…あぁ」
会話を続けようとせず、エインはそっけなく返す。
「あーい、じゃあ席につけー」
入り口からしゃがれ声の男が入って来た。
刃もエインも席につき教室にはまた沈黙が訪れる。
「Aクラスの担当官の一弾だ、これからお前らにはテストをしてもらう」
沈黙に包まれていた教室に響めきが起こる。
「今から学内にある訓練場に行き、そこでお前らの現在の実力を見たい。だがこれはテストも兼ねてある。ここでの評価で現時点での1年部席次を確定することとする」
さらに教室が騒がしくなった中、刃がエインに向かって言う。
「はは!面白くなって来たな!エイン!」
「…どこが面白いんだよ…」
エインは呆れた顔で頭を抱えた。
「休ませてくれ……」
お久しぶりです。
エピソード追加しました。
これからもゆっくり更新していきます。




