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拝啓、ヴァルハラより  作者: 鷹鷲隼(たわし)
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最初の友達

山の奥のさらに奥にある永幸学園。

そこで行われる技能科オリエンテーションという名の模擬戦。エインの対戦相手はまさかの第一席!?


そして第一席が言う「○○」とは一体なんなのか……

入学式当日。

ここは山の奥のさらに奥にある学園、永幸学園。

総敷地面積10万平方メートルを誇る巨大学園である。

その中の一つ、永幸学園高等部の入学式が始まる……


入学生総数約3000人の1人、エインは式が終わり自分の割り振られたクラスへと向かっていた。

しかし広過ぎる敷地のせいと方向音痴で迷子になってしまうエイン。

「えーっと、ここどこだろ?」

「何かお困りですか?」

黒く澄んだ色の髪を頭の後ろで一本結びで纏めている女性が話しかけてくれた。

「道に迷っちゃって……あの、技能科ってどこにありますか?」

「技能科の……あ!新入生さんですか!」

「……はい、そうです」

「うふふ、そーでしたか!

じゃあ私に着いて来てください!」

「ありがとうございます」

そのままあとをついていくこと十数分……

「着きましたよ〜ここが技能科です!」

「……遠い…」

「いい運動でしたね!」

「…そうですね…ところであなたの名前は……」

バン!

「遅いよ!瀬戸!」

「ごめんごめん!道迷っちゃった〜」

「早くしないとオリエンテーション始まるってー」

「今行くよ〜…ほらいこ!」

2人は急いで教室へと向かった。


技能科、名前のまま技能を学ぶクラス。

3学年総勢1500人越え、学園一の人数を有するクラスである。

今日は3学年総出のオリエンテーションがあるらしい。

エイン達で最後だったのか司会が話し始める。

「ようやく揃いましたかね…

それでは、34期技能科入学生歓迎オリエンテーションを始めます」

「まずは技能科第一席……瀬戸奏!前に出て挨拶を」

「!?…第一席って…」

前に出る瀬戸を見て驚きを隠せないエイン。

さっきとは違う凛々しい表情の瀬戸が皆を見る。

「技能科第一席を担っている瀬戸奏だ。これから君たちには私たち上級生と模擬戦を行ってもらい交流を深めてもらう所存だ。尚、こちら側でもう相手は決めさせてもらっているから名前を呼ばれたものは真ん中のフィールドへ出てきなさい。」

会場は新入生のざわめきで揺れる。

「いきなし上級生と模擬戦!?」

「力量を見せろってことかよ…」

皆が動揺するのもわかる。

いきなり模擬戦だのなんだ言われたってパニックだ。

「それでは第一試合、34期生序列一位……エイン!」

「……!いきなり俺ですか…」

「対戦相手は……私が相手だ」

瀬戸がこっちを見て無邪気な笑顔に戻った。

「さあ、君の本音を私に教えて」


エインの中に眠る何かが確かに躍動した気がした。

こんばんわ。はじめましての方、はじめまして。

本編が本格的にスタートします。

エインは瀬戸との戦闘でなにを感じるのか、

瀬戸が聞きたい「本音」とは一体なんなのか……

これからの本作をお楽しみに。

ではまた。

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