スーパーニョライマシン アミダーZ
イケダ尊師「オウムマン!セッショーは完成したか!?」イケダ尊師はホワイティ博士を死亡させてからというもの人が変わったように辺りに怒り散らし、誰彼構わずに雷撃をするようになっていた。
オウムマン「何とかカンセーっグワ!」
報告の途中でイケダ尊師の雷撃がオウムマンを襲う。
オウムマンは何もしていないのに雷撃され恐怖した。
オウムマン『コレは、もうだめかもしれん……』
そこへ完成した怪人セッショーが現れた。拝殿に入りオウムマンの隣に跪く。そこへ、何が気に食わなかったのかイケダ尊師の雷撃が飛ぶ、しかし、セッショーは持っていた刀で雷撃を受け止めた。
イケダ尊師「おぉ!すごいではないか!」
オウムマン「えぇ、雷撃に耐性があるんです。」
セッショーはおもむろに立ち上がるとイケダ尊師に近付いて行った。
イケダ尊師「誰が動いていいと言った!」
雷撃。しかし、またもセッショーの刀で防がれてしまう。
オウムマン「あなたは変わってしまわれた、イケダ尊師。」
ズバッ!
イケダ尊師「ぐわぁ!オウムマン……き、さま!」
セッショーは玉座に座っていたイケダ尊師を斬り伏せた。
ドサっ!
絶命したイケダ尊師は玉座からずり落ちた。
オウムマン「イケダ尊師。後はお任せ下さい。私が必ずや意思を引き継ぎましょう。」
ゴゴゴゴゴゴ……
授業の合間に時間停止力場による耳鳴りがする。探知装置も激しく振動を開始する。
サエキ『え?!こんな時に!?』
ピキッ
時間が停止し、マッチョハカイソー数体と壮年の男性がグラウンドに現れた。
サエキ、ワカマツ、ヌキナは合掌しナンマイダーに変身すると勢いよく窓から外に飛び降りた。
サエキ「誰だ、お前は!」
イケダ尊師「ワシこそがソッカー教団の創始者、イケダ尊師である!」
ワカマツは驚いた。
ワカマツ「創始者だって!?」
イケダ尊師「そうだ!ナンマイダー!ワシが自ら相手をしてやろうというのだ!」
イケダ尊師のかざした手から3人に雷撃が飛ぶ。
ヌキナ「シャクジョーソード!」ヌキナは咄嗟に細剣をその場に召喚すると雷撃は避雷針に引き寄せられる雷のようにシャクジョーソードに落ちた。
イケダ尊師「なにぃ!?」
ヌキナ「二人とも、シャクジョーソードよ!」
雷撃をもろに受けたサエキとワカマツもヌキナに習った。
サエキ「お前の電撃なんて怖くねぇぞ!」
ワカマツ「ここで潰えろ!ソッカー!」
イケダ尊師はうろたえた。
イケダ尊師「ぐくっ!おのれ、調子に乗りおってぇ、やれ!ハカイソー!」
新型のハカイソー達が襲いかかってくる。サエキは素早く手印を作る。
サエキ「臨兵闘者皆陣烈在前!風神!迦楼羅天!」
ズヒュン!2体の式神がサエキから勢いよく飛び出してきた。
風神「お任せあれ!」
ボッ!!
風神は先頭のハカイソーに一撃を食らわせ、後続のハカイソー達もろともに吹き飛ばした。
迦楼羅天「よし来た!」
宙に舞い上がった迦楼羅天が口から激しい業火をハカイソー達に浴びせかけ、その業火の勢いを風神の竜巻が倍増させた。
後には消し炭になったハカイソーがかろうじて原形をとどめていた。
サエキ「やった!当たりだ!この組み合わせ!」
ワカマツ「後はお前だけだぞ!イケダ!」
ヌキナ「クリカラパイル!」
イケダ尊師「ぬう!尊師をつけろ!小童共!」
ワカマツとヌキナはイケダ尊師に突進した。
雷撃が2人を襲うも、ワカマツの雷光パンチに吸収される。
イケダ尊師「うわ!うわぁ!来るなぁ!!」
ワカマツ「お返しだ!」
ワカマツの手から電撃が飛びイケダ尊師は硬直した。
イケダ尊師「うゲげゲゲゲ…………!」
そこへ飛び込んだヌキナのパイルバンカーがイケダ尊師の体を貫いた。
体に大穴を開けられ、イケダ尊師は後ろに後ずさったが不敵に笑った。
イケダ尊師の口からオウムマンの声がする。
イケダ尊師「ふん、やはりこの程度だったかイケダ尊師。」
イケダ尊師の身体は独りでに巨大化した。
サエキ「くそ!」
ワカマツ「俺たちも仏具合体だ!」
サエキ「シンゴーン!」
ワカマツ「ジョードー!」
ヌキナ「おいで!サン=ロータス!」
三人がマシンを呼び寄せたその時、イケダ尊師の雷撃が3体のマシンに襲いかかった。
サエキ「うそだろ!?」
ヌキナ「このタイミングで?!」
爆散するマシン達。イケダ尊師は勝ち誇って高らかに笑い声を上げた。
イケダ尊師(巨大化)「ワシの勝ちだ!ナンマイダー!」
ワカマツ「そうは行くか!こうなりゃ、奥の手だ!」
サエキ「まだ、何かあるのか!?ワカマツ!」
ワカマツは左手の探知装置に向かって叫んだ。
ワカマツ「スーパーニョライマシン!アミダーZ!!機動!!!」
黄金に輝く巨大ロボ、スーパーニョライマシンが天から降臨する。三人はアミダーZのコックピットに瞬間移動した。
その間にも、姑息なイケダ尊師から雷撃を受けるもアミダーZはびくともしなかった。
イケダ尊師(巨大化)「ぬうう!おのれ!ナンマイダー!」
しかし、アミダーZには武器がなかった。イケダ尊師の殴る蹴るの猛攻をただただ受けるだけだった。このままではいずれやられてしまう。
ヌキナ「固定武装は?!」
ワカマツ「まだ開発途中だったからっ!ついてない!」
ヌキナ「どうすりゃいいのよ!」
サエキは夢の話、フォックスの言葉を思い出した。
フォックス『サエキ君。これをアナタに託すわ。』
フォックス『これが切り札になるはずよ。』
サエキ『俺は先生がすきだ!』
サエキが急に刀印で空に五芒星と九字を切り出したのをワカマツとヌキナは不思議そうに見た。
サエキ「臨兵闘者皆陣烈在前!八柄の剣!」
サエキがそう叫ぶとイケダ尊師は何かに弾き飛ばされ後ろに倒れた。
ワカマツ「!?」
ヌキナ「なに?!なにが起こってるの?」
アミダーZの目の前に巨人刀、八柄の剣が姿を現す。
イケダ尊師(巨大化)「くそ!なんだそれは!?」
アミダーZが八柄の剣を掴んで上段に構える。
イケダ尊師(巨大化)「まて!話せばわかる!」
サエキの頭に何かの声がする。
???「天地開闢……」
サエキ「天地開闢!時空!割断斬り!」
光をまとった刀身が振り下ろされ。イケダの体を一刀に両断した。
イケダ尊師(巨大化)「ぎゃぁぁ!ソッカーに栄光あれっ!!」
イケダ尊師は爆散した。
そして、時は動き出す。
三人が地上に戻るとアミダーZの巨体もフッと、かき消えた。
サエキ「創始者を倒した、コレでソッカーとの戦いも、終わったのか?」『コレで、ようやくフォックスの顔が見れる!』
ワカマツ「一応な。」
ヌキナ「一応?それって?」
ワカマツが喋りだす前に3人の変身が解けた。
ワカマツ「オウムマン、ケンドーンか残ってる。奴らを倒さないと、いずれソッカーは復活する。」
それを聞いたサエキは悔しがった。
サエキ「なんだよ!お預けかよぉ!」
ヌキナ「お預け?なにが?」
サエキはハッとして顔を赤くした。
サエキ「な、なんでもねーし!」




