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これは戦闘の描写なのだろうか
スヴェンの瞼がゆっくりと開いた。眼前には漆黒の闘気が吹き荒れ、まるで闇の嵐。
「なんだ、これは?」
その吹き荒れる闘気は聖剣が突きささっていた場所。グエンがいたところである。スヴェンはめを凝らして観察すると暗黒のオーラを纏う者の姿は、脚部の装甲が刺々しく、胴体部分はあばら骨が重なっている有り様。頭部は鬼の骨を被っている姿。片手で身の丈以上の漆黒の大刀剣を振るい、魔物どもを蹴散らしていた。
「まさか、あれはグエンなのか?!」
荒れ狂う暗黒の闘気を纏うグエンらしき人物は無数の魔物どもを蹴散らして大地や天空すら引き裂く強烈な斬撃でもって破壊をもたらした。その姿はまるで魔王のようであった。