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バドライトを一緒に・・・

作者: 甲斐 楓香

まだ、君の声 君の笑顔 君の涙 覚えているよ

目を閉じると、君の声 君の笑顔 君の困った顔 

今でも、ハッキリと瞼に浮かんでくるよ。


あれから、もう何年経ったかな・・・


僕とのデート


君は、立ち飲み屋 居酒屋 で思い切り騒ぎたかったんだよね。


君は、街歩き 一歩一歩 ゆっくり ゆっくり 歩みたかったかったんだよね。


君は、君の価値観は 豪華でもなく、華やかでもなく、ただ自然に 


君は・・・


なのに 僕は

似合いもしないのに、グルメ雑談を買い込んで知ったかぶり。

個室だとか、景色の良いお店とか セレブ御用達のお店ばかり 案内してたよね。

似合わないのに、随分 無理をして。


そんな僕に、君は文句も言わないで付き合ってくれたよね。


君と一緒に歩いている時、いつの間にか君が後ろに居るんだよね。

そして、息を切らしながら差を詰めてくれたよね。


今、考えたら僕と その場所の風景 風 匂い 時間を ゆっくりと感じたのだろうね。


君の事、理解しているつもりだったのに、何も知らなかったんだよ。


もう何年も前の話なのに、まだ後悔しているよ。


君との出会いは、今考えても 不思議・・・

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