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第一三話 ドバイとアコギな教室

 ドバイとアコギな教室


 水曜日となり、今日は、音楽の授業がある。

 音楽委員である俺は、何か面倒な用事を言われないか、少し身構えてしまっている。


 昨晩も秘密ノートと録音作業に、東大路のお祖父様対策、他にも授業の予習も少しだがやっている。

 はっきり言って、忙しい日々になりつつある。


 このまま、四月中は、毎日、何かしらのイベントが発生して、それに対応するような日常が続くような気がしてならない。

 すこしでも、効率を上げないと、投げ出してしまいそうだ……。



 第一音楽室に移動して、しばらく待っていると、音楽教師の土橋先生がやってきた。


 土橋先生は、温和な先生で、顔の彫りが深く色黒な容姿をしている。

 この容姿から、西アジア出身のようだと、『ドバイ先生』という、あだ名を数年前の卒業生に付けられ、それを気に入っているような人物だ。

 このあだ名を気に入ったドバイ先生は、西アジアの音楽を気になるようになり、シタールやリュードの練習をして、見事な演奏ができるようになっている。

 ちなみに、ドバイは、アラブ首長国連邦にある都市の名だ。


 ドバイ先生の知識は、二〇〇〇年代に知る人ぞ知るような様子で流行っていたトライバル系音楽の知識でもあるので、音楽委員という立場になっている俺としては、無茶な要求をされないように気を付けながら、交流をしていきたいところだ。


 トライバル系というのは、元は南太平洋の民族音楽のことを示していたのだが、いつの間にか、世界中の民族音楽を指す言葉のように扱われるようになった音楽だ。

 そういう音楽なので、日本の雅楽も、トライバル系の音楽とも言えなくもない。


 音楽の授業は、無難に進み、教室の移動が必要だからなのか、少し早めに授業が終わったようだ。


「桐山君。少し待っていてくれないか」

 お、おう?


 生徒がいなくなった音楽室で、ドバイ先生から話を聞く。


「桐山君のお母さんは、桐峯皐月さんで間違いないか?」

「はい、桐峯皐月は、僕の母です」

 桐峯皐月というのは、母親の芸名で、本名は桐山皐月という。

 この桐峯と言う苗字は、面倒な由来がある苗字で、母の旧姓は、高峯と言い、和楽器奏者として、免許皆伝を受けた流派が華井流という。

 華井流は、免許皆伝とした者に、華の字を芸名に使うことを許可する風習があった。

 そうして、和楽器奏者として、活動を始めた当初は、華峯皐月という芸名を使っていた。

 だが、結婚する時に、華井流が運営する華井奏社という事務所から抜けることとなり、この時に華井奏社からの離脱をわかりやすくするため、華の字を捨て、新たな苗字である桐山から一字を取り、桐峯と名乗るようになった。

 そうして、現在まで桐峯皐月として活動している。


 俺は確かに、桐峯皐月の息子だが、自ら進んで公言したことはない。高校にも、あえて報告しておくことではないと、我が家では、判断しているので、教師は知らないはずなのだが、どういうことだろう?


「そうか。そのだな……、今年の文化祭に、桐峯皐月さんを呼べないかという話を考えているのだが、君から桐峯さんに、お願いをすることは、できないだろうか?」

 面倒なことを考えているようだが、この展開は、以前の記憶にはないな。

 俺が音楽委員になった影響で、こんな話が出ているのかもしれない。


「その話は、もしかして、土橋先生が、発起人だったりします?」

「ああ、そうなんだ……」

 それから、どうして俺が、桐峯皐月の息子なのかを知っているのかを聞いてから、続きの話を聞くことになった。


 ドバイ先生の話によると、どうやら、俺と言うよりも、桐峯皐月の息子が、ピアノを弾いているという話を、数年前に聞いたのを覚えていたそうだ。

 その時に、俺の名前も確認していいたらしい。

 それで、俺の名前を見て、その事をぼんやりだが思い出し、調べ始めたら、俺が桐峯皐月の息子だとわかったそうだ。

 よく俺の名前をぼんやりでも、覚えていられたな。ドバイ先生のすごさを知ることが出来たと思っておこう。


「……、僕が桐峯皐月の息子だということを知っている理由はわかりました。それで、文化祭ですよね。どの経路をたどろうとも、母の所属する事務所と話すことになると思います。その時の前に、一言、言うことは可能です」

「そうか。そうだよな……。うーん、予算が建てられるかどうかだな」

もっと突っ込んで話しても良いのか?


「予算ですか?」

「ああ、誰に何をどこまでやってもらうかで、費用が違うだろう。桐峯さんのクラスなら、どれくらいの予算を用意する必要となるのかが問題だ」

「僕に聞かれてもわからないです。ですが、少ない予算でも、母を動かすことは、できなくもないです」

「そ、それは、どんな方法だ?」

 音楽教師っていうのは、いちおう音楽家であって、芸術家だったな。

 言葉を選ばないと、あつくなりだしそうだ。


「母と言うよりも、母のいる和楽器の世界は、後継者が少ないんです。とはいえ、無理やり教えるわけにもいきませんし、せめて、和楽器に興味を持ってもらえるように、和楽器奏者の方々は活動しているそうです」

「うちの高校には、和楽器部がある。そういうところをアピールしたら良いのだろうか?」

「それもありますが、新聞やテレビにラジオ、同窓会誌や大学の機関誌に乗せてもらう約束をするとか、そういう方法も良いと思います」

「なるほどな。うちの高校どころか、上の大学や他も巻き込めば、予算が少なくてもやってくれるかもしれないというわけか」

「それと、僕の妹が、来年、ここを受験します。妹は、僕と違って現役で和楽器をさわっています。そのあたりからも何かを考えられるかもしれません」

 ちょっと黒いかもしれないが、以前の美月は、普通に受験をして、問題なく入学しているので、問題はないだろう。


「おお、その話は、ありがたい。うちを今の時点で受けるといっているのなら、成績は、それなりの物なのだろう。おかしな工作をしなくても、推薦を出すことくらいなら、できるはずだ」

「はい、高校が正式に事務所へオファーを出すことが決まったら、僕に一言言ってください。母に伝えます」


 話は以上となり、次の授業時間も迫っていたので、急いで教室に戻った。

 いきなりの面倒な話だったが、俺が直接動くのは、母に一言いうだけだから、これくらいなら問題ないと思っておこう。

 それに、母親が、文化祭で何かをするというのは、日比先生への対策になるだろうし、生徒会関係でも有利に働くだろう。悪い話じゃないと言えるはずだ。



 そうして、昼休みとなり、第四ピアノ室に向かった。


「待たせた」

「あっくんは、普通に来たらよいのです」


 早速、昼食となった。

 料理人さんは、少しずつ内容を変えているようで、飽きないようにも工夫をしてくれているようだ。本当にありがたいな。


 満足して昼食を終え、美鈴に質問を投げかける。


「スーは、部活に入らないのか。スーなら、軽音部でピアノを弾くだけでも、皆が助かると思うんだよな」

「うーん、ピアノは、一人で楽しむためや、あっくんに聞いてもらえるだけの腕前は、持てたと思うのです。なので、もう良いかなって思っていますし、授業後に、ここで少し弾いてから帰っていますから、今のところは、満足しています」

「他の部活は、どうだ?」

「他ですか。あっくんが昨日言っていた生徒会に一年次から入ることをちゃんとかんがえてみたのです。よくわからない部活動をするよりも、生徒会で、何かをした方が、有意義に感じました」

「生徒会っていうのは、学校の雑用係みたいな存在だけど、その雑用を処理するっていうのも、それなりの経験にはなるよな」

「そうなんですよね。なので、あっくんは、会長をしなければなりません!」

「生徒会役員をやるなら、スーが一緒というのは、心強いんだよな」

「うれしいです。ますますやる気が沸いてきました!」


 とはいえ、俺の作業は、まだ準備段階なのに、忙しさを感じているというのは、この先を考えると、良くない傾向だろうな。

 日曜日と平日は、秘密ノート作成と録音作業に、勉強、東大路関係は一時的な物として、本来は作曲作詞もしないといけない。

 土曜日に路上ライブをしつつ、その時々のトラブルに対応となりそうだ。

 俺の生活、内容は全然違うけど、二〇二〇年の頃と、あまり変わっていないかも……。


 美鈴が俺の顔を覗いてきて、何かを読み取っているようだ……。

「あっくんは、いろいろと考えているのだと思いますが、考えすぎはダメなのですよ」

「確かにな。一学期のうちに、今やっている作業は終わらせるつもりだけど、夏からまた、新しい作業が加わると思う」

「どんな作業をしているのかわかりませんが、やれる時にやるしかないのですよね」

「まあ、順番に終わらせて行くさ」


 軽く社畜的な感覚になっている自分を呆然と思いながら、昼休みは、終わって行った。


 授業とホームルームが終わり、家から持ってきたギターを持ち、大江と矢沢と一緒に、英語室に向かう。


「……、桐山君と矢沢君は、アコギを持ってきたんだね。大江君は、土曜日に購入予定か。三人で一緒に来たようだし、大江君だけ後っていうのも切ないよね。それじゃ、三人とも、この名簿にクラスと名前を書いていって」

 脇田先輩に言われるままに、名簿へ名前を書いていく。


「部長は、ゴールデンウィーク明けで二年生に交代なんだけど、その後も三年生は、部活に来るんだよね。仲良くしてほしい」

「はい、よろしくお願いします。ところで、質問なんですが、ここ以外の教室で、ギターを教えても良いんでしょうか?」

「ああ、問題ない。交流が苦手な部員が、困った時に、ここに聞きに来るように、こういう体制にしてあるだけだから、気にしないで良いよ。それと、桐山君。君の軽音部での話は、もう広まっていて、僕の耳にも届いているよ。君が、おしえるのなら、大丈夫だね」


「わかりました。ちゃんと教えるつもりですので、安心してください。それじゃ、二年一組で、やってきます」


「あそこは、軽音部との掛け持ちの二村君がいたね。それじゃ、いってらっしゃい」


 脇田先輩は、なんというのか、柔和な雰囲気があるんだよな。

 ああいう人を怒らすと、本当に怖い思いをする時があるから、気を付けておこう。


 それにしても、まだ具体的に、これっていうアクションがないから実感がないけど、俺の話が広まっているのか。本当に不安しか感じないのは、この高校のことを、あまり信頼していないからだろうな。

 高校を信頼していないのは、以前の記憶が、そうさせているのは、わかっている。だが、少しずつ、以前とは違う流れになってきているのだから、もう少し信頼しても良いかもしれない。

 裏切られた時は、学校の悪い話でもネットに拡散してやろう。

 この時代なら、足がつかないようにする方法なんて、いくらでも思いつく……。


 二年一組に入ると、二村先輩にまずは、挨拶だ。

「二村先輩、どもです」

「桐山、アコギを持ってきたってことは、フォークソング部に入部したんだな?」

「はい、クラスの友達と、入部しました。二人は初心者なので、ここで教えようと思います」

「ほう、面白そうだな。おれも何かおしえてくれ!」

「二村先輩は、そこそこやるじゃないですか」

「気にするな。んじゃ、そっちの二人、こことここな」

 二村先輩の仕切りで、大江と矢沢が、着席する。

「桐山のクラスメイトの大江です。よろしくおねがいします!」

「同じく、桐山のクラスメイトの矢沢です。よろしくお願いします!」

「大江と矢沢だな。今日はよろしく」

 二村先輩は、どうも、俺がちゃんと教えるかが気になるようだ。

 確かに、気持ちがあっても、上手く教えられない人っているからな。俺は、どうなんだろう。

 二村先輩にそのあたりは、見てもらえばよいか。それにフォローをしてくれるような雰囲気がするから、大丈夫だな。


「えっと、二村先輩がいるから、俺のギターは、大江に貸して、俺は口で説明して、二村先輩が弾くってので、どうですか?」

「桐山がどうやって教えるのかも、興味があるから、任せる」


「それじゃあ、桐山のギター借りるぞ」

「僕も準備をするよ」


 二人が準備をしている最中も、扱い方の注意を言って行った。


「じゃあ、まずは、そのベルトみたいなやつ、ストラップっていうんだけど、二村先輩のギターみたいに固定してみて」


 適当に手を出しながら、ストラップを付けさせて、肩から掛けさせる。

「どうしてもってほどじゃないんだけど、ギターは、安定しにくい形をしているから、油断すると、床に落ちる時もある。だから、立って弾くときだけじゃなくて、座って弾く時も、できるだけストラップは肩にかけておいて」

「膝に乗せると、安定はするが、何が起きるかわからないのは確かだ。桐山の言う通りに、なるべくストラップはつかうようにしろ」

 二人が納得できた様子を見て、次に姿勢を解説する。


「椅子に普通に座れば良いんだが、その後に右足が上になるように足を組んでおくと、少し弾きやすい。でも、いろいろな弾き方があるから、その時その時で変える時もあるし、自分で弾きながら、いろいろ試すのが良いだろう」

 二人が足を組んで、安定したようなので、名称を解説していく。


「その細い方の先がヘッド、細いところがネック、大きい穴があいているところがボディーだ。それで弦があって、ネックにフレットがある。金属のいくつも並んでいるやつがフレットだな。ヘッドにある弦が巻かれている部分をペグと言って、チューニングする時に毎回触る。弦の張り替えでもそこは使うから、良く使う場所と思った方が良い」

「基本的に必要な部位の名前は、桐山が言った通りだ。さらに詳しく知りたかったら、教則本を買うのが良いだろう。というか、桐山が教則本を選ぶんだろ?」

「はい、そのつもりです。それじゃ、続き行くぞ。弦は、下から一弦で一番上が六弦ってことになっていて、音は決まっている。二村先輩、開放弦で、上から弾いてもらえます?」

 さすがに、二村先輩は、しっかりチューニングしているようで、綺麗な音が出ている。

「今のが開放弦っていう状態で弾いた時の音だな。あの感じは覚えておいた方が良い。大江、二村先輩がやったように、上から弾いてみて」

「えっと、この小さいのをつかうのか?」

「ああ、ピックは、今は使わなくてよい。指で、鳴らせるかを試してほしい」

 戸惑いながらも、開放弦で、大江は指で弾き終えた。


「矢沢のは、チューニングできているか、わからないから、大江と同じように、やってみて」

 矢沢のギターは、音がずれていたので、俺がすぐに直すことにした。

 なんだかんだで、絶対音感があるというのは、ありがたいな。

「桐山は、絶対音感を持っているのか。さすがにそれは、どうにもならないんだよな」

「生まれた時から、楽器にかこまれているような家で育ったんで、親に感謝してます」

「そんな家庭環境なら、あれだけの楽器を使えるようにもなるってことか……」

「あの……、二村先輩、チューニングマシンとかあります?」

「ああ、あるぞ。すぐに出す」

 二村先輩が出したチューニングマシンを二人に見せて説明をする。


「詳しくは、また今度話すけど、この機械を使うと、チューニング、音を合わせる作業がすぐにできる。ないと逆に全然チューニングできないから、これは、土曜日に買っておこう」

 二村先輩が、出してくれたチューニングマシンを使って、三人のギターが、同じ音になっているかを、自分で確認してもらう。


「三つともしっかりあっているな。次はどうする?」

「ピックの持ち方を先にやっておきます。この小さいのがピックっていうんだけど、だいたいこう持つ」

 持っている様子を、二人に見せる。

「二村先輩、開放弦で良いんで、ピックの持ち方を示してから、上から弾いてもらえますか」

「あいよ」

 何度か、弾いてもらい、持ち方がしっかりすると、音も出しやすいことを伝える。


「慣れるまでは、指の方が楽かもしれないから、今は指でもいい。少しずつ慣れて行こう」

 開放弦で、ピックを使った時にどんな音が出るかを試させて、ピックで弾くか、指で弾くかを選ばせたところ、二人ともピックで続けることを選んだ。


「それじゃ、ギターが、ちゃんとした楽器だという認識を持ってもらうために、二村先輩、ドレミファソラシドを弾いてもらえますか」

「わかりやすくするために、軽く童謡も弾いておこう」


 二村先輩が、何度かドレミファソラシドを弾いてくれて、簡単な童謡を引いてくれた。

「今のは、単音で弾いた時の場合の音になる。ああいう単音もギターの音だし、ジャランジャランやるのもギターの音なんだよな」

「まあ、単音引きは、そのうち覚えるとして、とりあえずコードを覚えるのはどうだ?」

「そうですね、Cコードを二村先輩お願いします」


 Cコードを何度か弾いてもらう。

「今のが、コードを使った場合の音になる。あの音を目標として、指の形、抑え方、弾き方を覚えて行こうか」


 ここからがながいんだよな。

 二村先輩の指の形を見て、二人は、真似をして、ギターに自分の指を載せるが、音がほとんど出ない。

 何度かやっているうちに、たまに良い音が出るようになる。


 そうして、繰り返しているうちに、今日の全体下校時間が近くなってきた。

「コードは、かなりの数があるから、一日ひとつのペースで覚えていくのが理想だと思っておいてほしい。今日は、初めてギターを弾いたから、指が痛いだろうし、次のコードは、明日にしよう」

「指が痛いのは、弾きなれていくと、指の皮が厚くなって弾きやすくなるから、そこまで練習するしかないな」


「二村先輩、ありがとうございました」

「土曜日にチューニングマシンを買ってきます。今日は、ありがとうございました」

「俺は、土曜日にギター自体を買ってきます。本当にありがとうございました」

「おう、お前たちは運が良い。桐山はちゃんと教える気があるようだし、俺からも教えられる。長くやりたくなる時もあるだろうけど、指が持たない時や、炎症をおこす時があるから、無理をするなよ」


 二村先輩に気に入られたようだし、これで大丈夫だな。


 そうして、俺たちは、それぞれ帰路についた。


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