生徒会2
無駄に大きなフロンティア学園において
生徒会は重要な役割を持っている。という事になっている。
そして、無駄に予算を食っている。
そんなわけで生徒会宛に一個の荷物が届いた。
「北広君。
もしかしてこの中にあの"先生"布告っ子が入ってるという展開じゃないかな?」
「この大きさに入る人って、どんなイリュージョニストやねん」
北広の言う通り、荷物の大きさはミカン箱を一回り小さくした大きさで
とても人が入る大きさでではなかった。
「そこを何とかしてだね」
「どっかのエスパーの人でさえ、この大きさは無理やと思うわ」
「いや、ちょっと待って(笑)。この箱、微妙に動いてないかな?」
確かに、歌内の言う通り軽い振動を起こしているように見える。
ただ、ニヤケ口調なのかは分からない。
「会長さん。確かに動いていると思うんやけど、
これ明らかに機械音がしとるわ」
「いや。北広君はちょっと混乱状態なんだ。
聞こえないはずの音も敏感に察知してるだけだよ」
混乱してるのは歌内会長だろうと判断能力は衰えてない方の北広は
有無を言わさず、箱に手をかけた。
しかし、その腕に別の生温かい手が待ったをかける。
「誰や!」
北広が腕を掴む方向を向くと、そこには・・・
歌内がいた。
「会長さん。何の遊びですか?」
北広は掴んでいた腕を無理やり解くように振り切ると
予定通り、箱を揉み壊し開けた。
「な、なんやこれ」
「あ・・・すっかり忘れてた。
ジャングルでネット注文してた愛玩動物の"あいぼう"が届いたんだね」
そこには、ベースは犬だと思われるが
まったく見た事のない、未知な生物の電子ロボが壊れた箱の上を
ゆっくりとぐるぐる回っていた。
「この付属リモコンの、このボタンを押すと歌うんだよ♪」
歌内がノリノリに解説しているのを横目に
北広はポップに書いた「衛星」を消して「永逝」に書き加えた。
「北広君。ほら"あいぼう"が踊りながら歌っているよ」
謎の愛玩動物メカもどきはくるくる回りながら
ドナドナっぽい歌を機械音で響かせるのであった・・・




