生徒会1
無駄に大きなフロンティア学園において
生徒会は重要な役割を持っている。
総数13名。
現生徒会長「歌内」を筆頭に学園の維持に努めているという設定という役割をこなしている。
ちなみに、入学式でつまみ出された女性こそ、この歌内である。
その入学式挨拶にて朝日は会長の座を奪う宣言をしていたが
歌内としては願ってもいない展開であった。
正直、押し付けられて会長職をやっているので
やりたい人が居ればさっさと譲りたい気持ちでいっぱいだったのだ。
「うむ。あの"先生"布告嬢はここに来るかね?」
歌内にとっては願ってもない後継者である。
期待で呼吸困難になりそうなところをギリギリで押さえている状態だ。
「そうはいかんやろ」
妙な言葉使いの副会長「北広」がその狙いを阻止しようと動く。
生徒会長の机にはわかりやすくポップ風な見出しで名前を付けられており
当然、現在は歌内の名前が付けられている。
そこにマジックで書き足し始めると
「よし、これで新人っ子も手出しできへんやろ」
北広は歌内の名前の部分に
「衛星生徒会長」という名目を付け足した。
「・・・北広君。この衛星ってなんだね?」
当然、突っ込みは入る。
「いや、あれや。衛星と言えば宇宙。宇宙規模の生徒会長ってことや。
なんたって宇宙一の生徒会長って意味よ」
「うむ。それは凄い。でも、あんまり立派なサブネームをつけるのは勘弁して欲しいな」
「会長さんは、あの入学式の宣誓布告っ子を後釜にしようと考えとるようですが
僕は大反対ですよ。あの子はこの学園の闇ですわ」
「む?どういう事?」
「僕の勘ですけどね。今にわかりますわ」
意味があるようで全くない頭の悪い会話が続いているその空間に
インターホン音が響く・・・。
そう。
生徒会室前には最新鋭の防犯カメラが付いたインターホンが設置されていて
無駄に学園の予算を喰っている。予算一割はこのインターホン代である。
「うむ。ついに来たな」
期待で今にも心臓が止まりそうな表情の歌内をよそに
冷静な顔をして北広が応答をする。
「・・・あ、はい。ハンコでエエですか?」
こうして、生徒会宛ての宅配便の荷物が一個届いた。




