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第三話-赤い誘惑

夜風が路地を抜け、雨に濡れた石畳をかすかに揺らす。

赤い瓶とマリーンの存在だけが、静かに、しかし確かに、男の汚れた本能を支配していた。


抗おうとしても抗えない理性の隙間から、欲望が溢れ出す。

熱に浮かされた男は、思わず彼女に手を伸ばす――

いや、もう手を伸ばすのではなく、理性を放棄して、彼女を奪うように、唇や身体に自分の欲をぶつけた。


マリーンは微笑み、指先で小瓶を転がしながら、その全てを受け入れる。

その微かな笑みだけで、男の昂ぶりはさらに激しくなる。

街灯に映る赤い光が、二人の影を絡め取り、路地は熱と官能の迷路に変わった。


「……だめだ、耐えられない」

男の心はざわめき、理性が溶け出す。

すでに全身の感覚が熱に侵されていた。


マリーンは微笑み、指先で小瓶を転がしながら、その全てを受け入れる。

その微かな笑みだけで、男の昂ぶりはさらに激しくなる。

街灯に映る赤い光が、二人の影を絡め取り、路地は熱と官能の迷路に変わった。


二人は唇を濡らし戯れる。

口を付けるたびにマントが揺れ、足元の影が絡まり合い、街灯の影は二人だけの密室を作り出す。

その微かな笑み、艶かしい手つき、唇の端にかすかに残る赤……

男の視線は吸い込まれるように、抗うことなくマリーンの全てに絡め取られた。

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