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第二話-路地裏の噂

夜の街角。街灯の光は雨に濡れた石畳に反射し、静かな水面のように揺れている。小さな居酒屋の戸からは、酒と煙草の匂いが夜風に混ざって漂っていた。


「最近、夜が寂しくてよ。どこかいいところ知らねえか?」

「そうだな…そういやお前、『紅い娼婦』の噂は聞いたことあるか?」

「紅い娼婦?…そういや前にいた男たちが口にしてたような…どんな奴なんだ?」

「赤い光を纏った女で、出会うとトぶほど気持ちよくしてくれるらしいぜ。お前にピッタリじゃねえか」


男たちは下卑た笑いを浮かべる。


「ただ、この間、そこの路地裏で男が死んでいた事件があっただろ。あれは紅い娼婦の仕業だって噂もあるんだぜ…」

「そいつはとんでもねぇな。でも、どうせ死ぬなら会ってみたい気もするな――」


雨に濡れた街の静寂に、そんな噂だけがささやかに漂う。

誰もその正体を知らず、誰も触れることのできない赤い光――

そして街にひそかに存在する、マリーンという名の女。

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