高揚
今回も閲覧頂き感謝感謝です>▽<ノ
私がログアウトしてすぐに出た第一声が
「何だよこのクソゲーは!?」
だった。
間違いなく誰かに意図的に設定を弄ばれているような気がしてならないと思った私は、その後すぐにログアウトしてきたガクにこう投げかけた。
「おい、もう辞めないかこの異世界訪問」
その問いにガクはポジティブに可能性を感じていた。
「それならもう一度クリエイションルームに行く手筈を整えて貰ったらどうなんだ? 今回はバグだったわけだし…」
たしかにそう言われればと納得するキキ。
でもどこか腑に落ちない模様。
なぜ自分だけこんなに不遇されるんだ?
人助けして貰ったチケットなのに。
考えれば考えるほど腹立たしくなり、チケットを破こうと思い立った。
「早まるなよ。どうしたんだ? 確かに俺でもあんなに適当なキャラ設定にされたらブチギレそうになるけど」
分かってるなら声かけないでくれとチケットを破った。
するとチケットの中から新しくチケットが生まれるという不可解な現象が起こった。
「ええい! おりゃぁ! でやぁ!」
キキはストレスとフラストレーションをここぞとばかりにチケット破りに向けていたら、ある程度破った所でガクが
「いい加減にしろよ! 気持ちはわかるけど、俺だって同じ異世界に足を踏み入れてるんだぞ!?」
そう言われて、破るのを踏みとどまった。
白けたキキがチケットを見てみると、メッセージに『クリエイションルームでのお詫び』と書かれていて、僅かに可能性を感じた。
詳細を読むとどうやら第二期クリエイションでの異常へのお詫びとしてもう一度第二期クリエイションをやり直させてもらえるとの事。
少しはやる気が出たキキはもう一度ログインする気になったが、今日はもう疲れたのでガクに別れを告げこの日は眠ることにした。
ガクも家に帰るとそれぞれの日常に戻った。
一方、クリエイションルームーー
「私の駒は手筈通りか?」
いつもの声をとは違う謎の若い女性の声。
『EC3の件に関しましては手筈どおりです。』
といつもの声。
「あの駒さえ動いてくれたら私の理想郷は完成するのよ。フフフ」
今後の更新頻度は未定ですが、更新は毎週平日の日中に行いたいと思います。
アイディアが枯渇しない限りは続けたいです。