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8話
「行こうか」
立ち上がる相棒の後ろを追う。
奥へ、さらに奥へ。
―
暗闇の中二つの明かりが灯っている。
一定速度で動く。
―
「大丈夫かい?」
足元を照らしながら歩く。
灯りを持ちながら攻撃をする動きは複雑化する。
そして…。
―
「行くよ」
厳かな扉を開く。
開いた先には…
―
次に目を開けた時には知らない天井だった。
痛くはないが体が動かない。
どうやら一撃でHPを削り切られたんだろう。
HPが少しずつだが、回復をしている。
パーティーの欄に相棒の名前が消えている…
どうやら個室のようだ。辺りを見回しても誰もいない。
―
HPが全回復したのでベッドから起き上がる。
相棒は…相棒は…
―
煙が上がっている。
黒い服の人が一方向へ集まっていく。
まさか…
―
『____に祈りを』
独特のポーズで祈りを捧げて入る。
やっぱり…
相棒だった_____は亡くなった。
NPCだったはずなのに…。
この日はログアウトした。