表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Lost in Order  作者: はりまる
7/22

7話

火を眺めていると落ち着く。



音と暖かさ、まるですぐそこにあるように感じる。


相棒は鼻歌を歌いながら料理をしている。


焚き火の火が消えないように木の枝を定期的に入れる。


ちゃんと入れないと消えてしまう。そこまでリアルにしなくていいと思うんだけど…。


パチパチする火花が顔に当たる。熱くないはずなのについつい手で払ってしまう。


「大丈夫かい?」


たまたま見られたようだ。少し恥ずかしい。


首を横に振るう。


「そうか、気をつけてね」


そういい、元に戻る。



「お待たせ」


料理を持ってきて自分に渡してくる。


ありがたくいただく。HPもちゃんと回復する。


「お口に合うかな?」


正直味がわからないから、首を__に振るう。



食事が終わり、焚き火に枝を入れていると片付けが終わった相棒が帰ってくる。


「そろそろ休もうか」


丸太を枕に、葉を背に横になる。


『セーブができません』


やはりこのクエスト一度だけのクエストみたいだ。


公式に書いてあった。


一度だけしかできないクエストがある。そのクエストは途中セーブはできない。途中でログアウトしてもクエストは中止と

いうことになる。そして一生受けられないことになるクエストがある。


それがあの言葉。



「この依頼…本当に受けますか?」




目を閉じると数字のカウントダウンが始まる。


カウントダウンが終われば朝になるという仕組みだ。


少し気になり、目を開ける。カウントダウンも元に戻る。


そして自分はー


朝になり、焚き火を消す。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ