6話
「こちら今回の報酬です」
二人で受け取る。
だけど、半分を返される。
「この報酬を渡すから、今度はこの依頼を一緒に受けてくれないかな」
出された依頼書に目を通す。
―
どうしよう。今回の依頼は今までの中で一番難しそうだ。
お金は受け取ってくれない。
こうなると受けざるを得ないのだろうか。
だが、足手まといになる可能性が高い。
どうしよう。
―
「これ期限はまだあるから考えてもらっていいよ。その間少し準備もしないといけないから少しだけパーティーを抜ける
ね」
_____はパーティーを抜けた。
「受けることになったら声かけてね」
―
一人になってしまった。
このまま受けずに進むことは可能だろう。
このまま足手まといになりうるかもしれない状態で依頼を受けるのか、自力をつけて依頼を受けるのか。
―
「よかった。それじゃ受けに行こうか」
依頼書を受付に提出する。
「この依頼…本当に受けますか?」
この確認…。
「もちろんです」
「かしこまりました」
「よし、それじゃ行こうか」
扉を開ける相棒の後を歩く。
あの確認がある時は必ず…。
―
「大丈夫?疲れてない?」
首を横に振るう。
「そうか、でもそろそろ歩いてだいぶ経つから休もうか。無理しても良くないしね」
焚き火を二人で作る。