22話
「今日はここで休む」
王都までの道。
道中にある村で休憩だ。
「君は休め。王子と同じ部屋で済まないが」
戦力外通告…か。
もしくは一番危険な仕事か…。
中にはベッドが2台、片方のベッドはすでに王子が寝ている。
窓側のベッドに陣取る。
椅子には補佐役の人。
外には冒険者の人がいる。
ベッドから見える冒険者の人は屋根で眠っている。
両隣の部屋は買ってある。
質素な宿を取ったのには理由があったんだろうが、それは教えられなかった。
考え込む前には深い眠りについていた。
―
焦げ臭い。
ふと、目を開け、外に出る。
直後、後ろから王子を抱えた補佐役が続く。
すでに、冒険者とギルド長は外に出ていた。
―
何があったかわからなかった。
焼け落ちる中、救出もされている。
ギルド長と冒険者の指示によって、救出された。
―
「原因は厨房からの小火から始まったものだ」
嘘偽りはないだろう。
実際に料理人らしき人間が泣いて謝っている。
しかし、原因と誘因は別だ。
料理人曰く、料理していたら眠くなった。
いつもと違ったことは冒険者が多かったこと。
そして、差し入れがあったこと。
その差し入れを食べた料理人はいつもより激しい眠気に誘われた。
未必の故意だろう。
起こればいいな。それくらいで人死が出るかも知れなかった。
誰も死ななかったのは不幸中の幸いだろう。
未必の故意はこれだけに終わらないだろう。




