21/22
21話
「ぜひ、頼む」
内容はこうだ。
新しく人を雇っても人が集まらない。
できれば継続的に護衛も頼みたい。
とのことだった。
「無理にとは言わない」
今回新しくついてくるメンバーは都のギルド長、補佐、そして一人の冒険者。
「この人は大丈夫なんだろうか」
王子はギルド長に問うていた。
「大丈夫だ。信用できる」
その信用していた仲間に裏切られたから余計気になるのだろう。
「君はどうだろうか」
いいのだろうか。居なくても助かるのではないだろうか。
「戦力は多い方がいい」
どうするか…。
―
結局参加する方向に進んだ。
「すまない」
王子と一緒に馬車に乗っていた。
順番らしいが、戦力にならない自分はしょうがない。
交代だが、自分は長い。
他の人たちは自分よりずっと強い。
勝てる気もしない。
王子は居ても立っても居られない感じなんだろうか。
―
道中、襲撃者はあった。
しかし盗賊、王子を狙ったというよりは馬車を狙った感じだった。
すぐに終わった。
馬車から出ないうちに終わった。
いつの間にか終わっていた。
―
「大丈夫か」
大丈夫ではないような気がする。
いくらゲームだとはいえ、目の前で悪者でも死ぬのは堪える。
これが普通なのだろう。
感情を殺して、人を殺す。




