2話
目が覚める。
時間は9時。支度を始める。
朝ごはんを食べ、機械をセットする。
「オーダー」
こうして目の前に広大な世界が広がる。
『おかえりなさいませ。続きから始めますがよろしいですか?』
「OK」
―
何かと取捨選択ができない自分に飽き飽きしてこのゲームを始めようと思ったがやはり優柔不断すぎてキャラの作成
だけで1日が終わってしまった。
こうしてフィールドを目にするのは初めてである。
今までゲームも色々迷うから避けていたが、たまたま他の人がやって面白いと勧められたので買ってみた。
今のゲームのグラフィックが綺麗すぎて驚嘆した。
キャラクター作成から思っていたが、クオリティが高くて値段が安く感じる錯覚に陥る。
そして最初の選択が始まる。
最初の仲間が決められる。
チュートリアルで言われた通りにギルドに向かう。
辺りを見回している様はおそらく変な人に見られるかもしれないが、そんなことよりもついつい景観を楽しんでしまう。
見惚れすぎて、ギルドを過ぎてしまった。
踵を返し、ギルドの中に入っていく。
周りには色々な人がいる。
MMOという種類だとここにいるみんながプレイヤーということになる。
だがこれは全員NPC。つまりプレイヤーではない。全てAIによって動いているのだとか。
でも実際に人がいるのではないかと錯覚するくらいリアルである。
呼吸や仕草、歩き方などの動きも全てカクツクことはなく、スムーズに動いている。
圧巻過ぎて言葉が出ない。あまり人を間近で見ることがなかったため、つい凝視をしてしまう。
そうこうしている間に順番が回ってきた。
受付「____様ですね。ご職業は____で、性別は__。相談内容はパーティーメンバーの募集ということでよろ
しいでしょうか?」
「はい」
受付「____様はご職業が_____ですので、こちらのご職業が_____の_____様か、ご職業が__
___の_____様がよろしいかと思われますが、どちらの方にいたしますか?なおレベルが低いため2人の勧誘は致しかねますのでご注意を」