14話
『お疲れ様でした。それでは引き続きお楽しみください』
終わった。イベントの48問目で選べずに終わってしまった。
謎の虚無感を覚え、ログアウトする。
―
公式で集計された%を見ることができる。
―
次の日、ニュースで選んだ%が発表されていた。賛否はあったみたいだが、ニュースを消した。
―
受付「___様おはようございます。何をお探しでしょうか?」
クエストか人材。
人材を選び新しい人と出会う。
―
受付「今いらっしゃるのはこちらの方々ですね。___が得意な___様。_____が得意な_____
様ですね」
今回は特殊な能力を持っている人材のようだ。
受付「クエストにもよりますが、どういたしましょうか?」
先にクエストを選ぶ。
どちらも採取クエストに向いていそうなので採取クエストを選んでおく。
受付「こちらのクエストでしたら、こちらの方がいいかと」
言われるがまま、頼んだ。
―
「よろしく頼みますじゃ」
中性的なご老人だ。
どちらか判断がつかない。
「この依頼ですとすぐ終わりそうですな、ハッハッハ」
今にも消え入りそうな笑い声が少し寂しさを感じはするが一緒に外へ出る。
年の功というものなのか、動きは多少遅いものの行動に迷いはない。
「なんでこの依頼を受けたんじゃ?」
とにかく依頼を受けたかったことを素直に話した。
「ほう…そんな心意気でこの依頼を受けたのか…」
何か変なことを言ってしまったのだろうか。ご老人の口数が減っていった。
―
確かにここにくるには心意気としては問題だったのかもしれない。
断崖絶壁に底なし沼。
ご老人の後についていくのに精一杯だった。