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Lost in Order  作者: はりまる
10/22

10話

「______か。よろしく頼む」


握手を交わす。


お互い笑顔だが、腹の探り合いだ。


クエスト遂行率100%の裏側、そして向こうは純粋にこちらが使えるかどうか…。


「それじゃまずはこのクエストを受けようか」


今受けられる中でなかなかに難しい部類である。


「これ意外と簡単だから」


そんな甘い言葉に乗って、クエストを受注する。



クエスト内容自体は簡単なものだった。


物資を運ぶだけ。


ただ、それだけなのに難しい理由は道中にある。


遠いが厳しい道。近いがとても厳しい道。


どちらも移動手段が歩きのみ。


「道はこっちだ」


決める権利は無いようだ。頷きついていく。



この道は…二択にすら載っていない道だ。


「この道は他の道に比べて危険度が明らかに低い。この抜け道があるかないかでクエスト達成度が高い理由

だ」


どうやら腹の探り合いでは負けていたらしい。


ゲームがゲームの穴をつくとはどういうことか。


よくもわからないまま、後をついていくことにした。



実に順調に進む。まさか第3の道があるとは思いもしなかった。しかもそれがゲーム側から提示されるとは。


モンスターにも合わず、近い道でも二日かかるはずだったところ、1日でついてしまった。


「これで証明されただろう?」


確信せざるを得ないのか。


AIが考えすらも読み込む。


それに対しての行動を取ってくるのか。


それだったらどうして…。


物資を届け、認印を押してもらう。


宿屋に泊まり、次の日に立つことになった。


「それではいくか」


帰路に着く。同じ道を通って。



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