表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/303

第46話 シャワータイムの始めから終わりまで ~and more~

極力15R範囲に留めました(__;)

 アリアさんは、着替え一式を俺のベッドの端の方に置いていた。

 俺も、さすがにシャワーから出たらすぐ服は着ないと変態なので、用意をする。


 チェストは初期装備としてもらってきて正解だったな、これが無かったら衣服は野積みである。

 俺もアリアさんにならって、アリアさんの服の横に、寝間着短パンとTシャツ、それから下着。下着は一番下に隠した。


 さてしかし……シャワー浴びようと切り出したのは良いのだが、ここからどうすれば良いんだ。

 フェリクシアさんからのミッションは、二人で入る事。多分アリアさんもそのつもりでいてくれていると思う。

 いきなりハードル高いよな。普通だったら、片方が入ってる間に、色々準備して……みたいな。マンガ知識だが。

 と言うか、避妊具が無い。いやまぁ、無責任な話、子供が出来たらそれを契機に結婚、でも全然良いのでそれはそれなんだが……

 避妊具は男のマナー、みたいな意識だけは(一切実用されなかったが)日本時代にあったので、ちょっと戸惑う。


 俺が服を置くついでにベッドの、風呂場寄りの方に腰を掛けると、アリアさんも俺の横にちょこんと腰を下ろした。

 と、いつもより距離が近い。肩が触れあいそうな距離。もう既に心臓はドキドキだ。もつのか俺の心臓。

 アリアさんが、フン、と鼻息を吹いた。何事かと思ったら、理由はすぐ分かった。


「シューッヘ君。脱がしてあげるね」

「えっ?!」


 俺が驚いて固まってしまったその隙に、アリアさんが俺のTシャツを下からガバッと上へ。

 必然的に俺はバンザイする格好になって、そして上半身が裸になる。


「さっ、下もね。立って?」

「え、え、えー?!」


 と言いつつも、アリアさんの視線に負けて立ち上がる。

 するとこちらも、ベルトをサクッと外して、ボタンも外して、ズルっとズボンが下ろされた。

 いきなりパンツ一丁。しかも女性が、下半身のそれの目の前。パンツがあるとは言っても!


「じゃ、あたしも脱ぐね」

「えっ、あ……」


 俺は思わず、見ないように顔と視線を下に下げた。


「フフ、シューッヘ君今からずっと、見ることになるんだよ? もう恥ずかしいのは忘れよ?」

「あ、う、うん」


 俺が顔を上げると、アリアさんはもう下着だけになっていた。ブラジャーとショーツと。

 ブラジャーは生成りの綿素材みたいな感じで、肩と背中で紐を結んである。

 ショーツは……俺は一生涯忘れないように目と頭に焼き付けた。白地に赤い小さなリボン付き。


「あ、あの、アリアさん」

「ん? どした?」

「その……そのショーツって、アリアさんの趣味? それとも、大体こんな感じのが普通なの?」

「んー、ショーツって言ったら、こういうのが定番だよ。貴族用とかは知らないけどね」


 と、アリアさんが声高めにあははと笑う。うん、アリアさんも間違いなく緊張してるんだ。

 アリアさんも、無理をしてくれている。けれどこれは、俺たちが前に進む為の無理。

 俺もアリアさんに恥をかかせない様に、覚悟と意識をしっかり持とう。


「じゃ、シャワー、入ろっか。下着はさすがに自分で脱ぐね」


 覚悟、と思った矢先なのについアリアさんに背を向けてパンツを脱いだ。うーん俺って……。

 そのまま突っ立ってるのがあまりに恥ずかしいので、俺はシャワー室へ駆け込んだ。


「あっ、抜け駆けー」


 そう言ってアリアさんもシャワー室に入ってくる。

 な、何も着ていない。さっきの偶発的事故とは違う、じっくり見てしまう。


「あん、そんなにまじまじと見ないで、さすがに恥ずかしいよ」

「ご、ごめん」


 と言いつつも、アリアさんを視界の外には追い出さない。見る所を変える位だ。


「シャワー、丁度良いかな、どうだろ」


 俺はシャワーのバルブを開けた。最初生ぬるい水が少し出て、それから適した温度のお湯になった。


「アリアさんこれ凄いよ。バルブ開けただけで勝手に温度が良いお湯になってる」

「そうなの? あ、ほんとだ、丁度良い。でも、熱くしたい時とかどうするのかな?」


 それはそうだな。冷水シャワーが浴びたい時だってあるだろう。

 これも壁がスイッチとかになってるみたいな、異次元高性能調整なんだろうか。


「あ、そうだアリアさ」


 不意に振り返った瞬間、俺の肘がふわりとした感触に包まれた。

 見ると、アリアさんのバストに、肘が埋まっていた。


「ご、ごめん!!」

「シューッヘ君、そのごめん禁止。シューッヘ君は、あたしに触れて良い。もちろんあたしも、シューッヘ君を触るよ?」

「う、うん」


 バストの柔らかさとアリアさんの積極的なセリフ。ダブルパンチで、俺の……その……血流が良くなった。


「最初から触ったり触られたりだとハードル高いかもだから、洗いっこしない? そしたら少しは慣れるよきっと」

「あ、洗いっこ」

「そう。あー、でもシューッヘ君ちょっと限界かな? 今日はここまでにしとく?」

「ううん、頑張りたい。が、頑張る物じゃ無いのかも知れないけど、今の勢い、大切にしたい」

「そっか。じゃ今、洗いタオル用意するね。座ってて」


 俺は風呂イスに腰を掛け、天を仰いだ。俺の心臓は破裂でもしてしまうんじゃ無いだろうか。


「はーい、じゃ背中から洗いますよー?」


 アリアさんが俺の背中にタオルを押しつけた。

 日本のボディーソープの様な物より泡立ちは無いので、少し摩擦する感じだ。


 ゴシゴシ、ごしごし、ごしごし……背中の上から下に、タオルが降りていく。


「じゃ次は腕ね。両手を真横に上げて下さーい」


 言われたようにする。タオルは俺の指先から包むようにして、そこから手首、腕と進む。

 ついでに首をゴシゴシされた時には、くすぐったさにひゅっとなってしまったが、両腕が綺麗に磨かれた。


「じゃ今度は前ねー。胸から洗ってくね」


 アリアさんが俺の目の前に。む、胸が、ゆ、揺れ、揺れ


「えーと、元気なここはどうする? あたしが洗ってもいいけど」

「じ、自分で洗う……」


 アリアさんからタオルを受け取って、ちょっと念入りにゴシゴシ。

 いやその姿がいかにも間抜けで、ちょっと元気が無くなった。


「一回タオル、石けん付け直すね。今度は足でーす、準備しててね」


 アリアさんが結界で作った棚の前に屈む。で、臀部が、臀部が


「あれ? また元気になった? やっぱり10代は若いよねー」


 戻ってきたアリアさんに言われた。は、恥ずかしい……見られてるんだよ?

 しかも、その……普通の状態じゃなくて、何というか、戦闘用の状態を。


「足洗うねー、伸ばしてて」


 言われて足をピンと伸ばす。アリアさんが丁寧にタオルでゴシゴシしてくれる。

 丁寧も丁寧で、足の指の股まで1本1本丹念に洗ってくれる。

 ……俺、愛されてるんだなぁ……こんな事まで、そうじゃなかったら絶対してくれない。


「はい、じゃシャワーで流すね、頭から流しちゃうね」


 言うや、ジャー、とシャワーの音がして、頭のてっぺんからお湯を掛けてくれた。

 まだ頭は洗っていないので、これはこれで丁度良い。

 すっかり身体中の泡が無くなり、俺は手で掻き上げるように髪の毛のお湯を切った。


「さてと、じゃ交代しよっか。逃げちゃダメだよ? はい、タオルね」


 少しいじわるそうな笑みを浮かべるアリアさんだが、言葉とは裏腹に顔は真っ赤だった。


「石けん付けてくるから、今度はアリアさん座っててね」


 うん、と答えが返ってくる。さあここからが難関。大好きな人の隅々まで洗う。

 果たして俺の……暴発しやしないだろうか。したらしたで、笑って許してくれそうだけれど。


「じゃ背中から行くね」


 タオルを当ててこする。と、


「あ、ちょっと痛いかも。もう少し優しくこすってくれる?」

「う、うん。この位?」

「うーん、もうちょっとかな」

「こう?」

「うん、その位でお願い」


 ほとんどタオルに力を入れていない。女性の肌はこんなにもデリケートなのか。

 こするというより撫でる感じで、背中に円を描く様にして洗っていく。

 俺自身の背中や他の部位と比べて、ふにふにと柔らかい。それでいて、弾力はある。


 背中を下りていって、ふと困った。背中の下の方は、当然臀部と繫がっている。

 と、俺の戸惑いを察したのか、


「おしりも普通に、届く範囲でこすってくれれば良いよー」


 と助け船を出してくれた。言われたとおり、臀部にもタオルを……って柔らかっ!

 なんて柔らかいんだ、これが女性のおしり……ちょっとこれ感動的かも知れない、凄いコレ。


「シューッヘ君、おしりばっかり洗っても、それ以上綺麗にならないよ?」


 アリアさんが苦笑する。しまった、うっかりおしりに集中してしまった。


「次、腕お願いね」

「うん、分かった」


 アリアさんが腕を伸ばしてくれたので、背中側からタオルで包むようにして優しく撫で洗いして行く。

 首の辺りにタオルが行くと、ビクッとして頭を縮めたのは、やっぱりくすぐったいんだろう。俺もだったし。

 両腕・両手を泡で包み込んで、腕の包み洗いが終わった。


「じゃ、次は前ね。お願いね」

「はーい前ね、ま……」


 何気なく前に回って、思わず硬直した。

 前には、豊かな膨らみの胸がある。シークレットゾーンも、チラ見えする。


「うーん、やっぱりそうなっちゃうか。無理しなくて良いよ、あたし自分で洗うよ」

「む、無理したい……ダメ?」

「それはもちろん良いよ、でも、無理は無理でも身体の限界の無理はしないでね?」


 俺は、アリアさんの前にひざまずいて、鎖骨の辺りからゆっくりタオルで撫でていった。

 バストの、上の部分は、何となく横にすいすいと洗えた。が困った。膨らみ含め、この立体、どう洗うの?


「お、俺バストの洗い方、分からない……」

「んー、適当で良いよ?」

「て、てきとう」


 適当という曖昧指示こそ一番困り果てるのだが、俺は勇気を持ってバストを下からタオルで包んだ。

 そのまま、下から包んで持ち上げるように洗う。というか手に伝わってくるのがマシュマロより柔らかいって何?!

 なんか、だんだん頭がぼんやりしてきた。息が荒くなってるのにも、今更ながらに気付いた。


「シューッヘ君、ちょっと休もっか。後はあたし洗っちゃうから、座ってて」


 俺とアリアさん、席を交代。座って一息付いて初めて分かる、動悸の凄まじさ。

 バクバクバクバク言ってるだけならまだ良いんだが、胸が押さえつけられる様な、息が入らない様な感覚すらある。

 アリアさんのバストは、俺にはまだ早かったのか? 柔らかくて、温かくて……あぁダメだ! また心臓が荒れ狂う!


 俺の背後で、シャワーの音がして、足下に泡が流れていく。

 うーん……バストも片方だけで終わってしまった。苦しかったのは事実だけど、すごく残念な事になった様な気もする。

 でも、バストでこれだったら、シークレットゾーンなんて……鼻血吹いてぶっ倒れるな、間違いなく。


「どう? 少しは落ち着けた?」

「うん。ふぅ。アリアさんに、タオル越しに触れただけで、凄いドキドキした……」

「んー……」


 と、アリアさんがちょっと天井の方に目線を投げて、んー、のまましばらく固まっている。

 何だろ、と俺が思っていたら、アリアさんからとびきりの発言が飛んできた。


「ベッド、行く? シューッヘ君のペースで、タオル越しじゃ無く直接、好きに触って良いんだよ?」


いつもありがとうございます。ご評価、本当にとてもありがたいです。

より一層頑張りますので、是非この機に「ブックマーク」といいねのご検討をお願い致しますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ