【リクエスト・ギャラリー】第41回 「矢田貝 美桜」《ホラー企画》
あてんしょん! あてんしょん! やっぱり、あてんしょん!
リクエスト・ギャラリー第40回から第42回は「ちょっと不吉な数字」に合わせ、ホラー企画を実施中!
今回はそんなに「血塗れ」にはなりませんでしたが、「不気味さ」に精一杯舵を切ってみましたッ!
最悪の場合、悪夢に出てきそうな空気を目指したので、バケモノ系が苦手な方は要注意!
……と、言いましても、やっぱりへっぽこ画力がソースなので、言う程じゃありませんけれど。
念の為、あてんしょんなのです!
ではでは、ホラー企画・第2弾、行ってみよう!
※今回も前書きがやったら長いのは、表示一発目でイラストが目に入らないようにであります。
キャラクター名:「矢田貝 美桜」
作品名:『三つ子池の人魚』
作者様名:七海 糸様
【あらすじ】
「人魚を探しに来ているの」
美桜が妖しく微笑んだ。
その表情に背筋がゾクリと粟立つ。
人魚に魅了された美しい双子と“僕”のある夏の物語。
◆◆◆
夏の暑い暑い日。引越し早々に「クーラーが使えない」という死活問題に直面し、主人公の僕こと、悠介君は涼しい場所を求めて新天地の町を彷徨います。そうして見つけた、涼しそうなスポットーー「三つ子池」のほとりで過ごしていると。悠介君の背後にはいつの間にか、小さな子供が2人、立っているではありませんか。
あまりに美しく、整った人形のような双子。女の子の方は「美桜」、男の子の方は「理桜」。どこか浮世離れしていて、どこか幽玄としていて。そして、どこか人離れした存在。そんな彼女達は悠介君が池に涼みに行く度に、同じ姿・同じ空気でいつの間にか現れ、いつの間にか姿を消すのです。
「どこから来たの?」
「何かを探しているの?」
それでも、不思議と惹きつけらるものがあり、悠介君は彼女達の「目的」を聞き出します。しかし、返ってきた答えは「人魚を探している」、そして……「殺して食べるの」という、少しばかり現実離れしていて物騒なものでした。ですが、彼女達が「人魚」に固執するのには深い深い訳がございまして。2人なりに「死」を受け入れる事を拒み、「死」に向き合った結果でもあったのです。
「美桜」と「理桜」の抱える「死」にまつわる理由を尋ねて、あなたも是非に人魚の伝説に想いを馳せてみませんか?
それで、ですね。今回は美しくも不気味なホラーの世界を表現しようと、ご指定の「矢田貝 美桜」に加えて化け物エッセンスを加えてみましたよ。ここからはイラストの作成工程も紹介するのです!
1)最初に「バケモノ」サイドの「人魚」から描いていきます。
なお、作者は個人的に「綺麗なもの」・「整ったもの」よりも「醜いもの」・「歪んだもの」を描く方が難しいと考えます。
「綺麗なもの」は左右対称であったり、バランスが取れてさえいれば「それっぽく見える」のですが、「不均等」は「均等」よりも、バランスよく作り出すのは至難の業なのです。
もし、自分の絵が「何を描いても美男美女」、「何を描いても同じに見える」と感じたのなら。
ちょっとホラーなお題で「アンバランスな不安感」を掻き立てる練習をするのも一興です。
で、今回は作者もちょっとレベルアップしようと、ホラーに手を染めた次第であります。
2)と、余談が過ぎました。続きも描いていきますよ。
ここで人魚さんをひっくり返して、美桜ちゃんを描いていきます。
3)線画はこんな感じ。虚な感じと世界観に動きを出そうと、人魚さんに頑張ってもらいました。
4)ここからは色を塗っていきますよ。
人魚さんの色味は暗い色味をチョイス。
肌色以外の色味で塗ると、途端に人外風になりますです。
人魚さんまで塗り終わったところ。
鱗に茶色を選んだのは「濁った雰囲気」を出そうとした結果です。
5)美桜ちゃんも塗り塗り。黒髪に生気のない肌で「人世離れした」雰囲気を目指します。
顔のアップ。ここでも「赤」を差し色にして、生々しさをプラスします。
6)完成なのです。
尚、こちらの人魚さんは「醜いバージョン」の方です。
綺麗な人魚さんは既にめちゃくちゃ素敵な作品が掲載されていますので、作者は真っ向勝負を放棄し、修行を口実に逃げました(汗)
結局は根性も画力もヘタレでごめんなさいです。
第42回目のゲストは現在策定中です。
ターゲットを探して、夜な夜なクロネはなろうの暗闇を徘徊しております。
遭遇しても、驚いて逃げないでくださいね。




