【リクエスト・ギャラリー】第37回 「イシュメール」
キャラクター名:「イシュメール」
作品名:『ジビエ料理「潮吹亭」』
作者様名:白くじら様
【あらすじ】
心を壊して都落ちした元兵士です。
一応、魔獣を狩る部隊にいたので、その技術を生かして狩猟生活をしています。
獲れた獲物は、ほそぼそと経営しているお店の方で提供させていただいていますので、ネッコ村にお立ち寄りの際には、ぜひご賞味ください。
なお、貴族の(元)人妻がカウンターで飲んだくれている場合がございますが、美人だからと言って声をかけると噛みつかれる場合がございますので、そっとしておくことをお勧めします。
店主 イシュメール
◆◆◆
田舎の村にひっそりと佇む、レストラン「潮吹亭」。無骨で野性味あふれる店内でお楽しみいただけるのは、訪れるたびに異なるメニューの滋味深いジビエ料理の数々。そんな「潮吹亭」の店主・イシュメールは訳あって、「騎士団」を退団した元兵士。猟師として腕を奮う一方で、「食べるために狩った」動物を捌き、料理の腕も奮います。
しかし、提供される料理が一癖も二癖もあるのなら、集まるお客様もちょいと癖ありの人々ばかり。特に、やっぱり訳ありで店に居着いた(元)人妻・フェリル様の癖と押しの強さが半端ではありません。ま、まぁ……彼女も旦那様が訳あり・癖ありなせいで、苦労したようですが。いずれにしても、人のいいイシュメールは何だかんだで、(やや強引に押しかけてきた)彼女に料理だけではなく、居場所も提供しているのです。
そんな風に些細な(にしては、大きいような)さざなみ立てど、割合穏やかなネッコ村の生活にも馴染むイシュメールでしたが、魔獣という存在を相手にしていた以上、揉め事にも巻き込まれることも。そして、結局は変わらない「狩るもの」と「狩られるもの」とで交わされる、命のやり取り。その一端に触れても尚、イシュメールは猟師としての矜持を見つめるのです。
「食べること」・「殺すこと」・「生きること」。どれ1つ欠けても、「命」を繋ぐことは成り立たない。イシュメールの「食」と「職」に対する向き合い方を通して、あなたも「ジビエ料理」の奥深さに酔いしれてみませんか?
さてさて。ここからは元兵士の猟師・イシュメールを描いていきますよ!
1)今回はピーコートの柄にこだわる予定だったので、そちらの塗りに重点を置いて紹介します。
線画はいつもながら、出来上がりから。
2)やや褪せた金髪で、ちょっと草臥れた雰囲気をイメージ。
首元には毛皮の襟巻きをトッピングしてみました。
3)コートの模様を描いていきます。
畝を作ることで、こなれた感じと、生地の奥行きを出そうと悪あがきするのです。
まずはネイビーで模様を描き描き。
同じくネイビーで影にあたる部分を塗りつぶします。
少し明るめのブルーを差してみました。
色褪せた感じを出そうと、アッシュブルーで整えつつ、影を再調整。
コート部分はこんな感じになりました。
4)「魔銃」まで塗り切ったところ。
完成なのです!
クフフ……因みに、銃のデザインは「ホーランド・アンド・ホーランド」という老舗メーカーの猟銃を参考にしました。
作中に「魔銃」をメンテナンスするシーンがあり、そちらの意匠を想像してのチョイスであります。
軽いミリオタな作者は、装飾が凝っている銃となると、ホーランドを思い浮かべてしまうのです。




