【リクエスト・ギャラリー】第35回 「アマービレ」
キャラクター名:「アマービレ」
作品名:『オタク商人は今日も可憐な暗殺者に魔法のナイフを売る』
作者様名:音虫様
【あらすじ】
若き店主ケルミットは、大陸極東のトリア王国で武具商店を営んでいた。
自分の店で扱う商品の知識は徹底的に調べあげる……そんなポリシーからかオタク気質になってしまった彼は、王国から依頼された商談をきっかけに国を脅かす陰謀へと巻き込まれていく。
そんな最中出会った謎多き少女と共に、王国の存亡をかけた戦いへと身を投じる。
――これは、救国の英雄へと至る物語。
◆◆◆
主人公・ケルミットは、亡きお父様から「ショルティ武具商店」を継いだばかりの若店主。やる気も知識も満タンだけど、ちょっと蘊蓄が長いのが玉に瑕。でもでも、お店と商品にかける情熱は一流品、品揃えもちょっぴり不思議で、確かなものばかり。中には、変わったお客様もいるけれど。常連さんにも恵まれて、ケルミットは自分らしくお店を切り盛りしていました。
そんな中、ケルミットはお父様が仕入れを担当していた、とある貴重な商材を王国へ納品することになったのです。それはトップシークレット中のトップシークレットな極秘ミッション。ですが、トップシークレットが破られるのはオヤクソクというものでして。ケルミットの行手を狙い澄ましたように、手練れの刺客が阻むのです。
こればかりはオタク気質で、道具の扱いを熟知しているケルミットでも太刀打ちできません。「取引を継続して、商人の誇りを取るか?」、はたまた「命を優先して、商人としての死を選ぶか?」。瀬戸際の選択肢を前に、ケルミットはいずれかの死を選びそうになりますが……。彼の前に颯爽と現れ命を救ったのは、いつかの時にナイフを買い求めて行った変わったお客様……「ただのアマービレ」だったのです。
擦った揉んだの末、アマービレにお店を手伝ってもらうことにしたケルミット。新しい従業員も増え、今まで通りにお店を経営……できるはずもなく。貴重な商材で結ばれた因縁と、アマービレの秘密とにガッチリ巻き込まれて行くのです。そこに、王国を根底から揺るがしかねない陰謀が横たわっているとも知らずに……。
さてさて。ここからはあらすじにも登場している、「謎多き少女」・アマービレさんを描いていきますよ!
1)まずはお顔から。
「アマービレ」というお名前と、作中に出てくるとあるキーワードから、音楽モチーフを取り入れたいと思いまして。
首元には音叉をイメージしたチャームを付けてみます。
2)暗殺者だけど、可憐に。
ちょっとガーリーを目指して、胸元にフリルをオン。
線画はこんな感じです。
3)こっそり入手した、アマービレさんのシークレット情報によりますと。
髪色は栗色で、髪の長さは肩より長めなんですって。
今回は「栗色」な塗りを段階的に紹介しますよ。
まずはこげ茶。
影の部分は濃いめに、その後に馴染ませるように少し力を抜いて濃淡をつけてます。
次は赤茶色。
栗の皮みたいな色味を目指して、色を重ねていきます。
知れっと、ヘアピンは青にしてみましたよ。
更にテラコッタと胡桃色で埋めつつ……。
線入れをし直し、影部分を焦茶色で微調整。
髪の毛はこんな感じに仕上がりました。
4)ナイフにはこっそり魔法陣を仕込みます。
5)この調子でどんどん塗っていきますよ〜。
6)完成であります!
レースとフリルは、可憐な乙女エッセンスなのです。




