第26回 職業別に行ってみよう:悪女(悪いヒト)
もう職業でもなんでもありませんが。作者は個人的にスランプになると、トチ狂ったモノを描いている事があります。今回はそんな不調の流れに任せて、「悪女」なるもの(というか、悪そーな表情)について、紹介しますよ。ハイ、紛うことなき黒歴史ってヤツですね。
◆◆◆
はじめにちょっとした「表情」のコツについて。
「悪人顔」は正直なところ、やり過ぎくらいが丁度いいです。
①ゲス顔:目の大きさを左右で変えることと、眉毛の上がり下がりを意識するのがポイントです。睨みを効かせている感じで。
②嘲笑気味:伏し目がちにし、眉根は下げます。その上で、口角をちょっぴり上げれば……いかにもムカつく表情の出来上がりなのです。
③良からぬことを考えてる:下瞼をクイっと意識して上げてみます。
④多分、一線越えた奴:いわゆる狂気の顔というヤツでして。目を見開き、白目部分を多めに。
⑤お役所スマイル:目が笑ってない、通称・官僚スマイル(どこ基準?)。影を入れなければ普通の笑顔に……なるのか、これは。
⑥お主も悪よノォ:黄金色のお菓子を用意しちゃう流れですね。目尻をちょっと上げつつ、眉根を下げます。口元が少々コミカルチックになりましたが、歯を縦に入れてみると悪戯っぽくなりますよ。
◆◆◆
今度は腹黒妹的な悪女を描いていきますよ。
えぇ、えぇ。いわゆる「婚約破棄モノ」か「追放令嬢モノ」の「ざまぁ」対象ですかね。
(しかし……今ひとつ、しつこい「ざまぁ」は好きじゃないんだよなぁ……)
私がこの世界の主役なの。だから、地味なお姉さまの代わりに私がお家を継ぐんだから!
えっ? 辺境伯に嫁げですって? そんなド田舎に行くなんて、イヤよ!
私にそんな場所に行けって言うの? なんて、運命は残酷なのかしら……!
そうだ! こういう時こそ、地味でなんの取り柄もないお姉さまに行って貰えばいいじゃない!
田舎暮らしもきっと、お似合いよ?
……まぁ、こういう「悲劇のヒロイン」ぶる妹の末路は言わずもがな、でしょうか。
瞳を見開き、口角も意識して上げてみることで、「いいこと思いついちゃった!」なお顔を表現したつもりです。
◆◆◆
最後に、自作キャラクターに「思いっきり悪いお顔」をしてもらいました。
……はい、作者もボコられるのを覚悟してます。
お顔はこんな感じ。目つきを鋭めに強調しました。
今回はドレスを着せることを条件に協力していただいたので、清楚な格好をして頂きます。
線画はこんな感じ。悪女度:60くらい?
ここからはお顔を「悪ーい感じ」に塗っていきます。
黒をオン。
肌色との繋ぎにするため、赤茶色をプラス。
肌色と口元に赤を追加します。
鼻筋に線を加え、更に凶悪な感じに。悪女度:80ってところでしょうか。
このまま、ドレスも塗っていきます。
鱗っぽい感じで、レース模様を仕込んでみますよ。
出来上がりです。
なお……口が裂けてもご本人には言えませんが、実際にこんな表情をしていると思われるシーンもちらほら……。
あっ、いえ! なんでもありませんッ!




