第2回 犬と猫(柴犬・線画編)
はい、懲りもせず2回目と相成りました、素人のなんちゃって講座。今回のお題は予告通り「犬と猫」と致しまして、まずは色々な理由(後述)で柴犬の線画パートをお届けしますよ。
では、こちらをご覧ください。
……えぇ、えぇ。怒っていいヤツですね、これは。「この程度だったら描けそう」と思っていただけたのなら、作者の思うツボなのですよ。
しかし、こちらで注目して頂きたいのは、作者の手抜き加減ではありません。この犬らしきものと、猫らしきものですが、本体の形は同じもので、大きさと尻尾、顔のパーツで区別をしています。えぇと、何が言いたいかと申しますと。動物を描く際は「その動物の特徴」をきちんと描ければ、ちゃんとそれっぽく見えるものなのです。まずは描いてみたい動物の特徴をよーく観察することから始めましょう。
◆それっぽい柴犬を描いてみよう。
はい、ここからが本題ですよ。今回ナゼ柴犬を選んだかと申しますと。
ファンタジーによく登場する「狼」と「狐」、そっち系のモンスターへの応用が利きやすいからです。この場合はハスキーでも良かったのでしょうけれど、その辺りは作者の好みでゴリ押しました。すみません。
1)まずは耳から。描き順は個人のやり易いようにしていただければ大丈夫ですよ。
因みに、柴犬の場合は頭の中心にちょっぴり凹みを入れるとそれっぽく見えるかも。
2)鼻先と後頭部の線を入れます。
3)口元と目元、そして麻呂眉を入れます。
犬の口元はイヌテックス(黒いゴムっぽい唇)を意識して太めに描きます。
4)はい、ここで作者の要らぬ遊び心が発動しましたよ。
……すみません、ウチの犬がたまたま枝を見つけただけなんです。
それを写真に撮っただけなんです。
5)耳と目元をそれっぽく描いてみます。
実際の柴犬は耳元、こんなにファサとしていませんけれども。
その辺りは、ファンタジーへの応用ということで、許してください。
6)首元を描いていきます。
ポイントとしては、一気に書かずに毛並みの段を意識して、動きを出してみることでしょうか。
振り向いた構図になる予定なので、影を入れる想定で首元も3段仕込みで行きますよ。
7)脚を描いていきます。
一気に描いてしまっていますが、おそらく、動物を描くうえで一番難しい部分だと思います。
写真なり、図鑑なりを参考にしながら、練習をしてみましょう。
……なお、私自身もこれを描く前に、足だけで20本ほど事前練習をしています。
8)右前足も描き足します。
遠い側にある方はこうして射線なり、黒塗りにしてしまうのもアリです。
こういう部分を真っ黒に塗りつぶすと、色味が引き締まってスタイリッシュに見えますよ。
9)毛並みの動きに合わせて、段仕込みをしながら下半身も書き足していきます。
10)巻尾を加えますよ。
11)残りの部分も描き足します。
12)最後に全体的に線入れをし直し、整えます。
……と、いうことで。
柴犬の線画はここまで。次回は色塗りに入りますよ〜。
「毛皮っぽく見える」色塗りを目指して、頑張るのです。