第13回 シャツについて
人体の不思議に迫るのも程々に、今回から「お洋服を着せる」ことにシフトして、それっぽく描くコツらしきものを紹介していきますよ。最初にシャツとブラウスを紹介した後、【現代社会編】と【ファンタジー編】とに分けて衣装の描き方の提案をして参りますです。
なお、ここからはある程度モデルさんを使って、デモンストレーション(なのか?)を交えつつ、シワやフリルなどの色の塗り方も掲載予定です。
ではでは。今回は「シャツ」について、紹介していきますよ〜。
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①まずはシルエットを意識するのです。
ここに3枚のTシャツがあります。
1番左は基本的な幅ですね。ゆる過ぎず、キツ過ぎず。
真ん中はややタイト目。普通のサイズよりもキチンと感がある気がします。
そして、右側はいわゆるオーバーサイズ。
小さな女の子がやっていると可愛いタイプですね。そんでもって、おばちゃんがやると、だらしなさマックスになるヤツです。
……と、まぁ。
こんな感じで、シャツはシルエットと絞り加減で雰囲気が変わります。
大抵はスタンダードを目指せばいいのではないかと。
②ではでは。次はスタンダードなシャツを描いていきますよ。
首元。
肩まで。肩を少しカッチリ目にすると、キチンと感を演出できますよ。
全部描いてみると、こんな感じです。
動きもないため、微妙な感じですが。
これをキャラクターに着せられるように、イメージを膨らませるのです。
トルソーのポーズを変えてみました。
シャツに限らず、お洋服は曲がった場所に皺を入れるだけで、なんとなく上手に見えます。
カクンと直角に曲げるのではなく、少しだけ「モゾモゾ」させてみましょう。
手を上げてみました。
縫製のパターンを意識して……は、ちょっと難しいと思うので、何となく付け根や曲がる部分に皺を入れるといいのではないかと思います。
あまり細かい事を気にせず、「シュババッ」と線を入れるだけでも十分だと思いますよ。
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もう1枚、追加しちゃう?
今度はよそ行きっぽいシャツを描いていきますよ。
また、執事さんなんかがよく着込んでいる「ジレ」も描いてみます。
襟元から気取ってみちゃう?
なお、この先っちょだけ曲がった襟は「ウィングカラー」と言います。
蝶ネクタイやアスコットタイとコーディネイトすることが多く、セレモニーシャツはほぼ、ウィングカラーだったりします。
執事さんを描いてみるときに、これにしてみるとちょっとそれっぽいかもです。
ジレの前身頃を描いてみます。
襟も追加です。
右側も描いてみますよ。
ボタンから裾まで。
出来上がりはこんな感じ。
なお、脇下のホール部分を意識すると、それっぽいかもです。
脇の下はこんな感じ?
次はモデルさんにジレ+ジャケットを着てもらいます。
……かなり渋々のご様子でしたので、不機嫌な顔をしていますけれど。
いつもの事なので、気にしないでやってください。




