第9回 筋肉について
はい、作者の個人的な趣味嗜好(怪しい方向じゃないよ)で、トートツに筋肉について垂れ流しますよ。
ザックリバージョンを紹介しつつ、今回はあてくしの拙作の中からモデルさんを召喚しました。彼を練習台にしつつ、筋肉の描き方について紹介していきますよ〜。
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どんな筋肉がお好き?
ビミョーに筋肉じゃないものも混ざっていますけれど。
「小説家になろう」で生息数が多いのは「ソフトマッチョ」か「ガチマッチョ」だと思われます。
細身の美少年キャラでも、しっかりと筋肉を拵えていますからね。
流石、ファンタジーならぬ、夢と魔法の王国・なろタジーランド。
◉なんとなく、イメージはこんな感じ
①まず、胸板を描きます。
ここで注意して欲しいのは、胸板に対して細身にしすぎると薄っぺらい印象になってしまうということ。
筋肉は脂肪よりも重く、繊維も太い傾向があります。
「細いクセに胸板だけ厚い」のはバランスを取るのが難しいので、自然な太さから始めることをお勧めします。
②胸板の下に、段を入れてみます。
シックスパッド、なんてよく言いますが、段の数は好き好きではないかと。
3段×2列でなくても、オーケイなのです。
③最後に胸板の窪みとヘソライン、そして横線を入れてみます。
簡略的なものを描くのであれば、この3ステップである程度はカバーできるのではないかと。
あくまで「とっかかり」になってしまいますが、バランスさえ抑えれば筋肉を描くのは難しくないです。
★因みに……
男性の場合は「くびれ」を描くと一発で「ナヨっとした感じ」になります。
そういうキャラクター(中性的なキャラクター)を描くのであれば、くびれててもいいのでしょうが、いわゆる「マッチョ」に過度のくびれはない方が自然だと思います。
逆に女性の方は意識してくびれを作ると、一気にそれらしくなりますね。
胸を強調するのも一考ですが、くびれや腰の高さも意識してみましょう。
◉実際にキャラクターを描いてみよう。
今ひとつ「どんなキャラクター」というイメージがないと、上手く描けないということもあり、今回はモデルさんに特別参加してもらうことにしました。「ガチマッチョ」寄りの「ソフトマッチョ」をイメージして、描き順と色塗り工程を紹介していきますよ〜。
1)とりあえず、顔の解説はいいとして。
2)肩幅は広めにとってみます。
3)胸板の線を追加します。
位置としては、首のラインの延長線上に描くようにするとバランスを取りやすいかも。
そうすれば、肩の最大幅よりも狭くなりますし。胸板がオーバーしちゃう、なんて事故も防げるかと。
4)腹部は筋肉の凹凸を意識して、山を作ります。
5)手前側の山のラインも描いていきます。
6)ヘソのラインとウェストを追加。
7)このまま下の方を……は大人の事情でカットします。
スラックスは履いたままで、お願いします。
はい、線画はこんな感じであります。
8)色を塗っていきますよ。
作者は影に赤茶色を使っていますが、部分的に黒も使います。
影の色味は雰囲気と好みだと思いますので、自分のキャラクターに合った色をチョイスしてあげてくださいね。
影をとっていきますよ。まずは肩周りと胸元から。
腹部の影はこんな感じ。
ヘソライン部分の影をちょっと弧を描くようにしてみると、シックスパッド感を強調できるかもです。
全体の影をザックリと塗ってみました。
左腕には筋肉の筋を意識して、一本線をズズいっと引いています。
9)影の上に、一律肌色を乗せてみましたよ。
……トップ部分を入れる入れないも好みかと。
作者は入れた方が自然だと思うので、描いちゃってますね。キャッ!
10)影部分の手直しをします。
左胸のラインに影を追加し……
奥まっていたり、窪んでいる部分に色を追加していきます。
11)全体的に線を入れ直し、右腕は「奥側感」を演出しようと黒を追加。
出来上がりはこんな感じでありまする。
……と、あまり参考にならなさそうな記事になってしまいましたが。
筋肉を描くのは楽しい反面、やりすぎると「ウホッ!」な感じになりがちなので、バランスを見ながら描いていくのが肝要かと。
それにしても……意外と、肌色多めなページになってしまったような。これ、R15に引っかからないよね……?




